12月2日に放送されたワイドショー「スッキリ」(日本テレビ系)でまさかの発言が飛び出した。日本中から「税金の無駄遣い」と猛批判を受けている、18歳以下に給付される5万円のクーポン券にかかる967億円の事務経費問題。番組MCの加藤浩次も当然苦言を呈すると思われたが、加藤の口から出てきた言葉はなんと「これって経済効果じゃないのか?」という一言。これには、朝から番組を見ていた視聴者の目が点になってしまったとか。
「10万円の現金給付だったのを、政府が貯蓄に回らないようにと半額の5万円分をクーポン券としたことで、900億円以上もの追加経費がかかることが判明。ただでさえ18歳以下限定という縛りに不満があった中、この無駄としか思えない900億円強の税金使用が歓迎されるわけがありません。『そのお金でもっと多くの人に給付すべき』などの大批判が国じゅうからあがりました。そんな中で、加藤さんはむしろ経済効果ではないのかと発言。その理由として『印刷や輸送費など企業にお金が入って潤う』という考えを示したのですが…」(週刊誌ライター)
ネット上には《特定の企業だけが儲けることがすでに給付の意図と違うでしょ》《不透明に決められてる時点であきらかにオカシイとなぜ思わない?》《だったら桜を見る会もホテルの経済効果に役立ってますよね》とツッコミだらけ。中には《お金持ちになって感覚のズレ方が政治家と同じになったということですね》といった失望の声も。
「3日、鈴木俊一財務大臣が1000億円近くかかる今回のクーポン経費について、『過去の類似事業と比較して過大ではない』と発言。つまり、これまでも様々なキャンペーンなどで同規模の税金が浪費されてきたことを明かす形となりました。これもきっと加藤さんの言葉を借りれば“経済効果”なのかもしれませんね」(前出・週刊誌ライター)
今回は経営コンサルタントへの質問というスタンスで、世論に対するカウンターを放った加藤だったが、国民の同意はほとんど得られず、逆に加藤の庶民感覚の無さを露呈する結果になってしまったようだ。
(山田ここ)