イチロー、指導者生活がスタートするも“行方不明”の日々

 3月の日本開幕戦後に引退したイチローの近況が分かった。

 会長付特別補佐兼インストラクター。これがイチローの現在の肩書だが、これは改めたほうが良さそうだ。

「どこにいるのか分からないんですよ。神出鬼没というか、球団もイチローのスケジュールが分かっていないような口ぶりでした」(在米ライター)

「インストラクター」という肩書が“ビミョ~”なのである。マリナーズが発表した内容の限りでは、3Aなど傘下のマイナーチームの指導にも携わるという。走塁、守備、打撃、コンディション、イチローはどの分野においても一流である。しかし、傘下のマイナーチームにはそれぞれの担当コーチがいる。彼らに遠慮しているのだろうか、イチローは3Aチームの本拠地球場に姿を現さない日も少なくないそうだ。

「野手陣の一部がチームから離れて打撃練習をしている施設に現れたり、2Aの球場に来たと思えば、試合中の3Aのベンチに入っていたり…」(同前)

 マリナーズが認めている以上、外部がその行動に文句をつけることはできない。「イチロー自身がバットを持ち、一緒に練習することもある」とのことだが、こんな声も聞かれた。

「まだ現役を続けたいと思っているのかもしれません。マリナーズと現在のイチローの契約では、他球団に行っても関係は切れないとし、いつでもチームに戻れる事項が書き加えられているそうです。現役復帰を認めるメジャー球団が現れるとは思えないので、『他球団に行ってもいい』とする条項は、日本のプロ野球チームに関わることを意味しているのだと思います」(特派記者)

 現役時代、イチローはそのスピードと卓越したスライディング・テクニックで“ニンジャ”の異名をとった。どこにいるのか分からない、何をするのかもわからない。引退した今のほうがニンジャに相応しいようだ。

(スポールライター・飯山満)

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