ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅は、ストイックが過ぎて「お1人様」になってしまったようだ。
テレビ番組の企画で女子会トークを繰り広げ、そこで明かしたオフの過ごし方は“靴磨き”。「3時ごろまで起きていて、その日履いた靴などを磨いている」と明かした。関係者の証言として、「合宿中、体を休める時間なのに、ホテル屋上のベランダでスニーカーに防水スプレーをかけては乾かし、かけては乾かしを繰り返して。ニヤニヤしながら写メを取っていました」とも伝えられた。
集めたスニーカーは、100足以上。「スニーカーは水分に弱いので、加水分解の速度を抑えるために、一度は履いてから飾る必要がある」とウンチクも語り、ヒモも専用の洗剤で洗うというこだわりぶりだ。
「スキー選手は強化合宿を行いますが、ほとんどの選手は所属チームの選手との合同練習です。でも、高梨だけはいつも一人。海外合宿も単独で行っています」(スポーツ紙記者)
高梨クラスになれば、1人のほうが練習に集中しやすいのだろう。スニーカーに対するこだわりも、1人で過ごす時間から生じたものかもしれない。
「今オフも単独行動です。秋田県鹿角市内で合宿をマスコミに公開しましたが、その後、新潟、長野、山形でも単独の合宿を行う予定だと話していました」(同前)
今オフのテーマは、「自分のジャンプを見つけていきたい」。昨季のワールドカップでの成績は1勝に終わり、個人総合でも過去最低の4位に終わった。精度の高いジャンプを習得するため、踏み込みや空中での姿勢など細かな動作にも気を配っているという。
「合宿中、高梨は外出もほとんどしません。海外合宿のとき、ウインドーショッピングに出掛けることもありますが、食事も自炊。体重維持にも気を配っていて、きんぴらなどを作り置きしています」(同前)
成績不振がストイックな単独合宿に拍車をかけたようだが、この調子でいけば、スニーカー磨きの時間も増えそうである。“お1人様”が過ぎれば、趣味のスニーカーの数は増えるが、人付き合いは億劫になってしまうかも。メイクは派手でも、ジミ子と呼ばれなければいいのだが…。
(スポーツライター・飯山満)