「キレイ」の檄で復活優勝!高梨沙羅は褒めて伸びる?

 ノルディックスキーのワールドカップ・ジャンプ女子の個人第15戦目(スロベニア)で、高梨沙羅が今季初優勝を遂げた。男女を通じて歴代単独最多を更新する通算56勝目。17日の第18戦(ドイツ)でも3位に入っており、復調の兆しは見えている。ライバルたちの急激な成長も否めないが、今回の「強い高梨の復活」には、サポートチームの“励ましの言葉”が影響していたそうだ。

「ライバルのマーレン・ルンビは、高梨に敗れるまで今季6連勝中でした。昨季から急激に強くなり、今回は競り負けたとはいえ、ルンビサイドは高梨に脅威を感じていません。高梨がこの先、ルンビに勝ち続けるには強い精神力で臨むしかありません」(スポーツ紙記者)

 その“強い精神力”を後押ししたのが、サポートチームの励ましだという。「平昌五輪のときよりも、今の苦しんでいるときのほうが良い表情をしているよ」――。この言葉で、前向きになれたというのだ。

 高梨はスキー板の長さなどのルール変更もあり、ジャンプフォームの微調整に苦しんできた。ルンビに水をあけられた要因はそれだけではないが、このところの彼女は攻める姿勢が顕著になったという。
 
「1本目のジャンプで様子見をし、2本目で勝負するスキーヤーが多いのに、高梨は1本目からトップに立とうとするようになった」(前出・スポーツ紙記者)

 励ましの言葉が効いたようだが、関係者によれば、平昌五輪時よりも“キレイになった”と褒められたためか、鏡の前に座る時間も長くなったという。高梨のメイク好きはよく知られているが、より念入りに化粧に時間を費やすようになったそうだ。

「化粧をしながら、試合に臨む気持ちを高めているとも言っていましたが…。気分良く、そして高いモチベーションで試合に臨めるのなら、それもプラスに働いているのでは」(体協詰め記者)

 鏡を見て自分に語りかけるときもあるそうだ。自分を鼓舞するためだろうが、ひょっとしたらナルシストな一面もあるのかもしれない。

(スポーツライター・飯山満)

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