携帯電話「4割得する」料金プラン攻略術(3)格安スマホは4人で5千円

 だが、いくら料金プランを見直しても、とても「携帯代4割減」は実現できそうもない。実は「最大4割減」のうたい文句には、カラクリがある。契約者全員がその割引の恩恵を受けられるわけではなく、「家族3人(3回線)以上で」「特定のプロバイダと契約すれば」「2年以上の契約が必須」などの条件を満たす必要がある。実にハードルが高いのだ。

 そこで最近話題の格安スマホに乗り換える手もある。格安スマホとは、大手3社以外の企業が提供する携帯電話サービスで、月額料金が数百円から3000円程度。人気女優の本田翼がCMキャラクターの「LINEモバイル」など約20社が参入し、ソフトバンクとauのサブブランドである「ワイモバイル」「UQモバイル」も含め、低価格路線の携帯電話として展開している。ITジャーナリストの三上洋氏に解説願おう。

「格安スマホは三大キャリアの通信回線を借りる形でサービスを提供しているので、ネットワークの維持費や人件費などがかからず、料金が安くなります。もちろんデメリットもあって、回線の一部しか借りていないために、昼休みや夕方から夜にかけてなど、大勢の人がインターネットを使う時間帯には、接続速度が遅くなってしまいます。また多くの格安スマホは実店舗を持っていません。サポート窓口が、ネットに限定されてしまう」

 ただし、ちゃんと使えばその破格の安さはやはり魅力。三上氏が実体験から語ってくれた。

「私はある格安スマホを家族4人で契約しているのですが、ひと月の利用料金は全員合算しても5000円程度です。もし多少のデメリットに目をつぶっても月々の料金を節約したければ、乗り換えの選択は十分にアリだと思いますよ。月に3000〜4000円のレベルで節約できる固定費というのは、他にありませんから。ネット上での手続きが面倒くさい人は、実店舗も増えてきている『UQモバイル』や『ワイモバイル』をオススメします。それらの店舗が近くにない地方都市にお住まいの人でも、全国のイオンモールには『イオンモバイル』の窓口が必ずありますよ」

 ドコモとauの新プランは6月1日から提供が開始される。その前後での実店舗での料金相談は、駆け込み客による混雑が予想されるが、予約すれば待ち時間も最小限に。料金プラン見直しと格安スマホの導入も念頭におけば、減る一方のお小遣いに歯止めがかかること請け合いだ。

Check! こんな人は携帯料金プランの見直しが必要!

・いまだにガラケーを使っている
・家族と違う会社の携帯電話を使っている
・違う会社の携帯電話を2台持ちしている
・月々の料金がいくらかちゃんと把握していない
・1年以上、携帯ショップに行っていない
・使っていないアプリやサービスがある
・携帯電話でネットを利用することがほとんどない
・スマホで動画を鑑賞することが多い
・Wi-Fiにつなぐのがめんどくさい(仕組みがよくわからない)
・月末に通信速度が遅くなりデータ容量を追加チャージしたことがある

※1つでも該当する項目があれば、毎月、ムダな料金を支払っている可能性アリ

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