携帯電話「4割得する」料金プラン攻略術(2)ムダなサービスこそ見直せ

 現在、大手3社の料金プランは、利用状況に応じて「使い放題型」と「階段型」に大別される。

「使い放題型」は、スマホでのインターネット利用が多いユーザーに向けた料金プランである。ドコモが6月から打ち出す新料金プランを例に説明すると、最大30GB(ギガバイト)まで速度制限なく使える「ギガホ」がそれにあたり、通常で月額料金が6980円。各種条件を満たせば、6カ月まで最大で4000円の割引を受けることができる。

 ましてや、記者のように自宅に居場所がなく、トイレにこもって、スマホでこっそり艶ビデオを見ざるをえないオヤジには、大容量の「使い放題型」プランが最適。これまで月末になると、動画を見すぎて回線が遅くなり、追加のデータ使用量を支払っていた自分の至らなさに気づいたのも事実だ。ああ、なんたるムダ!

 電話のかけすぎが気になる場合は「かけ放題オプション」をつけるのがベスト(ドコモの場合はプラス1700円)だと考えられる。

 一方、「階段型」は、使用したデータ量に応じて料金が決まる、というもの。ドコモのプラン「ギガライト」の場合、1GBまでの利用で月額2980円からスタートする。3GBまで、5GBまで、7GBまでと使用データ量が大きくなるにつれ、それぞれ1000円ずつ料金に追加されていく仕組みだ。割引を適用したうえでの最低料金は月額980円となっている。携帯電話は通話で利用するだけで、ほとんどネットは見ない、という人はこちらのプランに落ち着きたい。

 前述の最低料金と組み合わせれば、毎月3000円以下に切り詰めることも可能だが、記者の場合、仕事の電話で「かけ放題」のプランを選ばざるをえない。さらにはピンクライフと財布の中身を鑑みると、データ料金を「階段型」から「使い放題型」に切り替えたほうがよさそうだ。

 では、最適な料金プランを調べるにはどうしたらいいのか。石川氏がアドバイスする。

「現在使っている携帯電話のキャリアの実店舗に行って料金相談をすればいいと思います。利用状況、通信データ量などの実績から、『先月はこれだけ使っているから、このプランに変更しましょう』と最適なプランを選択してくれます。なるべく安くしたい、ということを伝えましょう」

 特に、今、ガラケーを使っている層には、当時の料金設定のまま支払い続けている例も少なくなく、その場合、毎月かなり損をしているという。新料金プランが軒並み出てきた今こそ、見直しの格好の機会といえよう。それだけではない。

「ニュースなどの情報配信サービス、音楽や動画サービスなど、長く同じキャリアの携帯を使い続けている人ほど、使っていないサービスに料金を払い続けているケースが見受けられます。例えば昔は地図サービスに月額数百円かかったりもしましたが、今はグーグルマップがあれば十分なわけです。請求書が郵送からWEB確認に変わったこともあって、知らず知らず〝つけっぱなし〟になっている人は決して少なくありません」(石川氏)

 調べてみたら、記者もさっそく使っていないサービスを発見。料金プラン見直し前に年に1万円ものコストカットが実現。さらには新料金のシミュレーションで2割ほどの料金見直しに成功したのだ。

ライフ