巨人を崩壊させた「戦犯」の背信プレー(3)“有醜の美”を晒す結果に…

 むろん、結局のところ種々の問題の責任は、原監督に集約されるようだ。再び球団関係者が、その思惑違いをこう明かす。

「2年連続でリーグ優勝に導いた原監督ですが、日本シリーズではソフトバンクに8連敗している。本人は年齢的に長く監督を続ける気はないらしく、契約最終年の今年はとにかくこの汚名を返上したかったんですよ。だから『使えれば儲けもの』という感覚でヒザの壊れた中田、FAでもロートルの井納翔一(35)、ケガがちでフルシーズン戦えない梶谷孝幸(33)を獲ってきた。結果は全員そろって背信プレーの連続です。逆に炭谷や、ヤクルト移籍の田口麗斗(26)のように、必要な戦力を放出してしまっている。思惑が全て裏目に出ているんです」

「有終の美」を飾りたい原監督が、逆に「有醜の美」を晒しているわけだ。球団OBの野球解説者・角盈男氏も、原監督に辛辣な意見を飛ばす。

「今季の原監督は辛抱が足りないと思います。バッターもピッチャーも取っ替え引っ替えしすぎですよ。打順にはそれぞれの役割がありますから、固定するところは固定しないといけない。巨人の場合は2番・坂本勇人(32)、3番・丸、4番・岡本和真(25)は絶対固定にすべき。丸もコロコロ打順を変えられてたら、復調のきっかけなんて掴めないよ。投手起用にしても、最初から中4日&5日ってことにしとけば別に問題ないけど、途中からやりだしたから投手のリズムが狂っている。ローテーションが足りなければ、それをどうやって別の選手で補うか、というのが監督の腕でしょう。『とにかく自分の考えた策で勝とう』と大量の選手を起用するけど、監督が焦っているようにしか見えません。コーチに1人でも原監督に物申せる人がいれば違ったんだろうけど‥‥」

 ここにきて、チーム編成を全て任された全権監督であることの限界が訪れたのだろうか。それでも、続投は固いようで、

「いち早く報じた日刊スポーツが短期間の出禁を食らう、という騒動がありました。実はこの記事は、原監督が昵懇の記者に書かせた、という話です。球団内にも『アンチ原』はいます。そうした層をけん制しつつ、発表前の抜け駆けに怒ったフリをして球団の心象を良くする、というマッチポンプだったというんです」(巨人番記者)

 そんな策を巡らせるヒマがあれば、目の前のCSに向けた作戦を練ってほしい。G党はそう願っていると思うが─。

*「週刊アサヒ芸能」11月4日号より

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