北九州市内の「ミスタードーナツ」で、厨房に入った元アルバイト店員が調理器具や食材に触れるなどした不適切動画を、ツイキャスを使いライブ配信。5月21日に「ミスド」を展開するダスキンが謝罪する事態となった。
ダスキンはこの元バイトに対し法的措置を含めた対応を検討しているというが、驚かされたのは、頻発するバイトテロの中にあって、過去に働いていた人物による愚行であったことだ。
「問題を起こした男性が同店でバイトをしていたのは、何と約30年前。当時従業員として後輩だった現在の店長は、男性が厨房に入るのを止めることができなかったそうです。動画で男性は、『懐かしい』などと言いながら消毒をしない手で調理器具を触り、チョコレートを手で舐めるようなシーンも映っていました。この人物の年齢は50歳前後。いいオジサンだけに、ほとほと呆れます」(地元紙記者)
一部報道によれば、動画が配信されたのは17日の午後2時ごろで、その後、SNSで一気に拡散。18日にダスキンに宛てた顧客からのメールの指摘で発覚し、店では食材の一部を廃棄。翌日は一時営業を停止して清掃をしたのだという。
「そもそもダスキンでは、『ミスド』を中心としたフード事業において2014年3月期から営業赤字が続いており、23年までに100店舗以上ある『ミスド』全店を改装することも発表しています。そうした最も大事な時期での被害だけに、泣きっ面に蜂状態となったダスキンの怒りは相当なものでしょう」(飲食業界専門誌記者)
それにしても何十年も前のバイトがしでかすとは、油断も隙もあったものではない。
(小林洋三)