「とてもショックです。8月には丸井が閉店して今度はハンズですか…。とくにハンズはサンシャイン通りのランドマークのような存在だったので、どんどん寂しくなっていきますね」
近隣住民が肩を落としたのは、東急ハンズ池袋店の閉店のニュース。かねてから建物の老朽化にともない、店じまいすることが伝えられていたが、10月末をもって営業終了することが正式にアナウンスされた。
サンシャイン通りの店舗前には閉店を知らせる看板が置かれ、《長きにわたりご愛顧いただきありがとうございました。引き続き東急ハンズの店舗並びにネットストア「ハンズネット」をよろしくお願い申し上げます》と告知されている。
「サンシャイン通りといえば、2階席で限定メニューを提供していた『松屋』が20年12月に閉店し、1月には大型ゲームセンターの『シルクハット池袋』が営業終了。9月20日には『セガ池袋GiGO』も閉館する予定です。やはりコロナ禍の影響で人出が激減したのが大きな要因で、家賃に見合う売り上げが見込めなくなったのが大きい。『松屋』の跡地にはすでに料理店が入って営業していますが、周囲には空きテナントが目立つようになりました」(タウン情報サイト編集者)
相次ぐ大型店舗の撤退で、前出の近隣住民はサンシャイン通りの“空洞化”について危惧を募らせる。
「じつは20年ほど前からちょくちょく話が持ち上がっていたのが場外車券売場の進出。公営競技の投票施設を池袋に作る計画が浮上しては、反対運動が起きて立ち消えになった経緯があるんです。周囲には学校もあるので、治安の悪化だけは避けたいですからね。ただ、ここまで大型店舗が撤退して空き物件だらけになると、また新たな誘致計画が出るんじゃないかと心配する住民は多いかもしれませんね」
とはいえ、このコロナ禍でネット投票が普及したこともあって、競輪やオートレースなどの公営競技は大幅に売上を伸ばしているという報道もある。わざわざ大金をかけて売場を作ろうとは思えないが…。サンシャイン通りがかつての賑わいを取り戻すためにも、コロナ禍の終息を願うばかりだ。