次期総理候補の「カネと本性」黒塗り身上書(3)膳場貴子の追及に「これが私」

 ここで一気に主役に躍り出たのが、高市早苗前総務相(60)だ。

「高市氏は、8月10日発売の『月刊文藝春秋』に『総裁選に出馬します!』と寄稿し、事実上の一番乗りを果たしたが、実は真っ先に菅総理の元に送り込まれた刺客でした。仕掛けたのは最大勢力の細田派で、下村博文政調会長(67)など重鎮を党3役に据え、高市氏を総理に担ぐという青写真。無派閥の菅総理に一泡吹かせるはずだった」(自民党幹部)

 しかし、菅総理は退陣を表明。安倍氏が高市支持を打ち出したことで、潮目は大きく変わった。

「告示前からテレビ・ラジオに連日出演すると『領土・領海・領空・資源を守る』と国防を強調した上で、アフガンの退避問題に関しては『自衛隊は空港でしか対応できない』など、自衛隊法改正を主張した。こうしたタカ派発言はSNSなどで『女性初の総理にふさわしい』と右派を歓喜させている。中には『令和の卑弥呼だ』などとベタ褒めするネトウヨまで出てくる始末です」(政治部デスク)

 週刊アサヒ芸能も9月2日号で「高市早苗オトコ爆食い告白本」と報じたように、奔放な性遍歴を持ち、政治家となってからは〝鉄の女〟サッチャーを信奉する硬軟併せ持つタイプのようにも見える。が、本性はどうなのか。

「神戸大卒業後は松下政経塾に学んだ勉強家で、野党議員からも次期総理に期待される政策通です。自称『サナエノミクス』の3本の矢はアベノミクスと大差はなく、安倍政権を継承する流れになります。元夫・山本拓衆院議員(69)が二階派から票集めを行っているので、急進的な右派が味方につけば総裁選の台風の目になる」(政治部デスク)

 世論調査では、高市支持はわずか4%。総裁選でどこまで支持層を広げられるか。

「その極右素顔がアダとなる可能性が強い。第2次安倍内閣で初入閣した際、ナチスを信奉する団体代表と2ショット写真を撮ったことが判明し、海外メディアからも注目された。また、それ以前にもナチス礼賛本に推薦文を寄せていたこともある。今後、総裁候補の討論会などで弁舌滑らかな関西弁に隠された恐ろしい素顔が徐々に明らかになるはず」(政治部デスク)

 9月8日の出馬会見では膳場貴子キャスターから過去の経済的弱者を軽視する政治姿勢を追及され、最後は「これが私」と開き直った鉄面皮だったが‥‥。

「週刊アサヒ芸能」9月23日号より。(4)につづく

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