プロ野球・北海道日本ハムファイターズの中田翔選手による同僚選手への暴行騒動が波紋を広げている。
中田選手は8月4日に函館・オーシャンスタジアムで行われたDeNAベイスターズとのエキシビションマッチの試合前、チームメイトに暴行。中田選手は当日の試合に4番で先発出場していたが、試合中に途中交代。球場内からも退場させられていた。
その後の聞き取り調査の結果、球団は11日付けで中田選手に対し、当分の間の出場停止と自宅謹慎処分処分を科したことを発表した。
「球団は暴行された選手の名前を発表しませんでしたが、『デイリー新潮』は同日、入団6年目の井口和朋投手だと報じました。井口投手はもともと中田選手と仲が良く、よくイジられていたといいますが、今回はイジリがエスカレートしてしまい、カッとした中田選手がつい手を出してしまったとみられています」(スポーツライター)
球団から出場停止を食らった中田選手に対し、ネットでは「中田はいい年してヤンチャすぎる。もうちょっと落ち着いてほしい」「中田は今年不調で役に立ってないからな。しばらく頭を冷やしてくれ」「井口は今年活躍してるのに、絶不調の中田は何やってんだよ」といった反応が起きている。
「井口投手はその後のエキシビションマッチに登板していますからケガの心配はなさそうですが、ネット上では中田選手に関する“ある噂”が持ち上がっています。というのは、今年5月末からファイターズは札幌市保健所に協力して、コロナに関わる医療従事者への差別や偏見防止を呼びかけるポスターに中田選手ら4選手を登場させているのですが、中田バージョンのポスターに記された文言がとんだ皮肉だと話題になっているのです」(同)
ポスターに登場しているのは中田の他、杉谷拳士、中島卓也、近藤健介の3選手。ポスターには選手ごとに「SNS等で中傷される」「他の医療機関の受診を拒否される」「看護師の子どもが保育園などの利用を拒否される」と、医療従事者が受けている差別の事例が記され、×印とともに選手が吹き出しで「not good」と語りかけている。
「中田選手のポスターに記されているのは『勤務先から出勤を拒否される』という言葉。医療従事者の家族が出社拒否に遭っていることを取り上げ、差別防止を訴えかける趣旨なのですが、“勤務先から出勤を拒否”は、球団から出場停止処分を受けた中田選手にそのまんま重なってしまいました」(同)
このためネットでは「札幌市保健所のポスターが中田のことを言ってるようで皮肉」「保健所のポスターは中田の処分を予言してたのか?怖すぎる」「中田へのブーメラン!」「これはシャレになってない」などと、大きな話題になってしまっているのだ。
札幌市保健福祉局保健所医療政策課はネットニュースの取材に、ポスターの撤去は「まったく考えていない」と語ったというが、中田以外の3選手に影響が及ばないよう願いたい。
(石見剣)