7月7日に放送された「東大王 五輪直前SP」(TBS系)に、92年バルセロナ五輪競泳女子200メートル平泳ぎ金メダリストの岩崎恭子が出演。金メダル決定直後のインタビューでの自身の名言を訂正するというハプニングが起きた。
「『東大王』は現役東大生から選りすぐられたクイズの猛者たちと、芸能人チームが対決する人気番組。この日は東京五輪の直前SPということで、歴代オリンピアンの面々が五輪にちなんだクイズで東大王に挑戦しました」(テレビ誌ライター)
そんな中、アクシデントは番組終盤に起きた。当時14歳だった岩崎がバルセロナ五輪で金メダルを獲得した直後のインタビューで発した名言は何だったかを答えるクイズで、アスリートチームの解答者で、4大会連続で五輪出場した競泳の松田丈志は「今まで生きてきた中で、一番幸せです」と解答。岩崎本人は「違うの!」と不正解だとアピールしたが、スタジオには正解のチャイムが鳴り響いた。
松田は「本人が違うって…」と戸惑いを見せ、VTRを再現したところ、「今まで生きてきた中で、一番幸せです」とテロップが流れ、実況の杉山真也アナも「岩崎さん違いましたか?」といぶかしげな面持ち。
すると岩崎は、「『今まで生きてた中で』って言った。『生きてきた中で』って言ってないの」と説明。「き」が入ってなかったという岩崎の主張にスタジオは騒然とした空気に包まれてしまった。
「この問題が違うの?」と改めて尋ねた司会の山里亮太に、岩崎は「そうなの、みんな間違えるんです」と苦笑。驚きの事実誤認に山里が「凄い瞬間に立ち会いましたね」と驚くと、同じく司会のヒロミも「今までいろんなところで間違えてるよね」と指摘した。
杉山アナは「番組側で調べた資料では、すべて『生きてきた』となっていましたが、ご本人から指摘があったので訂正させていただきます」と、正解を改めた。
「改めてVTRを確認してみると、岩崎さんは確かに『生きてた中で』と言っており、『生きてきた中で』というテロップが間違っていることがわかります。我々は29年間も彼女の名言を誤って覚えてたことになりますね(笑)」(前出・テレビ誌ライター)
岩崎の指摘により、この問題はノーカウントという扱いに。日本が世界に誇る金メダリストの名言の真実が、29年ぶりに訂正された貴重な夜となった。
(石見剣)