不動産大手の「エイブル」に、実際にはおこなっていないリフォーム費用を架空請求されたとして、マンションを所有する「ファインマネジメント」が約2億8000万円の賠償を求め大阪地裁に提訴したが、エイブル側が棄却を求めた言い分が《あまりにもヒドい!》とネット上でツッコミが殺到している。
「原告側によれば、2010年からエイブルに大阪市などにある5棟80室のマンションの管理を委託し、7年間で約400回のリフォーム工事費用として計6150万円を支払ったといいます。しかし、18年頃から賃料の入金が滞納されるようになったことから調査したところ、実際にはリフォームされていなかったことが明らかになったのです。そのため、『ずさんな管理で老朽化が進み、緊急工事や入居者の新規募集停止を余儀なくされた』として2億8000万円の賠償を請求したのです」(報道部記者)
この訴えにエイブル側は一部不正があったことを認めたものの、リフォームは派遣社員の男性が受注したもので、「社内手続きを経たものではない」と会社としての法的責任を否定。また、ファインマネジメント側にも管理状況を確認しなかった過失があると主張し、請求を棄却するよう求めたのだ。
これにネット上では、《正社員じゃなく、派遣社員がやったことだからウチは知らんってこと? じゃあ派遣社員使って悪いことし放題になるよね》《400回ぶんのリフォームのお金は派遣社員個人の口座に全額振り込まれてたのか? 何か色々あり得ない気がする》《リフォームしてなかったけど、おたくも確認してなかったから同罪ねって…。開いた口が塞がりません》など多くの批判が寄せられている。
「まだ第1回口頭弁論が終わったところですから、今後さらに具体的な内容が明らかになっていくとは思いますが、それにしても現時点でのエイブル側の主張には首を傾げざるを得ませんね。このままではむしろ、賠償額よりも大きなイメージ損失になりかねないと思うのですが…」(ITジャーナリスト)
「派遣社員がやったこと」が果たしてどこまで通用するのか、今後の裁判に注目していきたい。
(小林洋三)