年間3億個も売れたのに…「IKEA」人気商品の販売終了を惜しむ声が続々

 家具量販店のIKEAが、人気商品であるアルカリ乾電池の販売を7月末までに終了する。IKEAファンの間では、販売終了を残念がる声があがっている。

 このアルカリ乾電池は、単3形、単4形ともに10ピースで199円という破格の値段でありながら、しっかり長持ちすると口コミが広がり、IKEAを訪れた際のマストバイアイテムとして人気を誇ってきた。しかし、環境配慮の観点から、環境負担の少ない充電池へと切り替える為、従来の乾電池は生産終了となる運びとなったことが発表された。

 2019年にIKEAが販売したアルカリ電池の個数は約3億個。それほどの数の電池が使い捨てされてきたともなると、充電池への切り替えは、廃棄物削減の効果が相当見込まれる。廃棄物問題だけでなく、持続型エネルギーの普及でも期待が寄せられているが、人気商品であっただけに、IKEAファンからは残念がる声も聞かれる。

 ネット上では《IKEAいったらとりあえず電池買っとけってくらい安くて長持ちだった。充電池なら毎回買う必要なくなっちゃうのか…》《消費者目線だけど、IKEAの電気製品部門はマジ強い》《うちの電池必要な製品、開けたら全部IKEAかってくらい愛用してたわ》《充電式はなんだかんだめんどいから困ると思ってたけど、意識をサステナブルに切り替えるときがきたか…》とファンの間でも、IKEAの環境配慮に啓発されるような声もあがった。

 7月1日より、従来品から切り替わり、充電池シリーズ「LADDA」(ラッダ)が発売開始となった。単4形(750mAh)×4本で税込み399円と、充電池シリーズに切り替わっても消費者の懐に優しいという点は変わらない。

 8月以降は、「アルカリ電池まだあるかな?」とIKEAを訪れても無駄足になるので注意が必要だ。

(浜野ふみ)

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