ダルビッシュが「涌井モデル・グローブ」を新調した目的は…

 ダルビッシュ有投手がツイッター上で新グローブを発注したことを伝えた。侍ジャパン時代の同僚である涌井秀章投手と同じモデルだという。色は茶色をベースにし、紐が黄色。パドレスをイメージした色彩だ。

「グローブ市場を見れば分かる通り、両投手のモデルグローブがあります。こだわり、形状などを反映させたもので、ダルビッシュモデル、涌井モデルとも称されています。どちらのグローブも人気を博しています」(スポーツ紙記者)

 両投手ともアシックス製のグローブを愛用してきたが、大きな違いがある。ダルビッシュの狙いは“省エネ”とディフェンスではないだろうか。

 そもそも、涌井のグローブは“特殊”だ。投手にしても小さめで、ハンドリングを大切にする二塁手がそのまま使っても違和感がないという。

「プロ野球のピッチャーは、ボールの握りを隠すため、ポケットと呼ばれる捕球面を深めに作った形状を好みます。でも、涌井のグラブはかなり浅く作られています」(球界関係者)
 
 ダルビッシュが、自身のモデルグローブを発注したことを知った涌井は、「ゴールドグラブ賞に近付けたね」とツイートしている。守備重視のグローブの特徴を分かってもらい、嬉しかったのだろう。しかし、こんな指摘も聞かれた。

 涌井が在籍した千葉ロッテの関係者によれば、彼のグローブは「軽い」という。具体的なグラム数は不明だが、持った瞬間に「えっ?」と思うほど軽いそうだ。

「先発投手として長いイニングを投げるので、軽いほうが疲れないと笑っていました。軽量グローブは傷みやすいとされているので、かなり大事にしているみたいですよ」

 ダルビッシュもその軽さに着目していたはず。これから先、アメリカ西海岸の本拠地での試合が多くなれば、暑さとスタミナ面での対策は必須事項となる。

 ダルビッシュの従来のグローブは品質性の高いキップレザーが使われていた。ウェブ部分の膨らみなどで球種を見破られるのを防ぐため、編み方に工夫がされていた分、他投手のグローブよりもやや重めだったという。

 グローブの新調には遊び心もあったはず。好プレーが出たら、新グローブの効果も聞いてみたい。

(スポーツライター・飯山満)

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