まったく料理をしない人でも、家庭から出る生ゴミで多くを占めるのが野菜クズであることは知っているだろう。そんな生ゴミの中で「売れる!」と、かねてから評判になっているのが「玉ねぎの皮」だ。
実際に、フリマサイト「メルカリ」を検索してみると、あの茶色の皮が売られていた。そして、購入する人もいた。100グラムで498円ナリ。下手をすれば、スーパーの玉ねぎよりも高値で取引されている。
用途はさまざまだ。皮を煮込むと鍋にこびりついた汚れがキレイに落ちるため、洗剤代わりに使う人。また、調味料としても大活躍。皮を酢と水で洗ったのち、細かく千切って水に1日漬け込むだけで、栄養満点の出汁がとれるらしい。さらに、玉ねぎの皮を煮込んで飲むと、血液がサラサラになる健康茶に早変わりするんだとか…。
だが、玉ねぎ1個から捨てられる皮は10グラムほど。総務省の「家計調査」によると、玉ねぎの消費量は1戸につき年間21.5個。単純に計算しても、玉ねぎの皮で儲けられるのは年間1000円程度になる。なかなか「玉ねぎの皮長者」になるのは簡単ではない。
「しかも、最近では業者が玉ねぎに含有されるケルセチンに注目し、皮を粉末状にして健康食品として販売しています。個人から皮を買うよりも衛生的だと評判です」(医療ライター)
一般的な家庭よりも玉ねぎを多く使い、かつ清潔に皮を扱う自信がある人なら一攫千金も夢ではない?