昨今、小学校卒業式における子供の服装を巡って、議論が巻き起こっている。
「今では、女の子には袴姿で式に臨ませたい親が増えているのです。が、家庭の事情で袴や和服をレンタルできなかった子供が劣等感を覚えるという理由で学校側が自粛を求めたり‥‥。ならば、進学先の中学校制服でいいじゃないかと思うのですが、これも中学受験に失敗した子供が傷つくという理由で禁じる小学校も増えています」(教育産業を取材するライター)
目下、子供にフォーマルなスーツを着せるのが一般的になっている。昨年、我が家の息子もそうだった。
とはいえ、育ち盛りで、すぐにサイズアウトするのは目に見えている。卒業式でしか着ないスーツを新品で購入するのはもったいない。レンタルで済まそうとしたが、どこの親も考えることは同じ。卒業式1カ月前には、手頃な価格のレンタルスーツは予約完売の状態になってしまった。
そこで頼ったのが、フリマサイト「メルカリ」。我が子の体型にピッタリのスーツ上下、シャツとネクタイの4点セットを7000円で購入。みごとに卒業式を乗り切ったのだ。あれから1年。このスーツの売り時が来た。少しでも儲かるように、値引きに応じることを前提に1万円で出品。案の定、多数の購入検討者から問い合わせが届いていたのだが‥‥。新型コロナで卒業式の開催も怪しくなると、検討者は消えた。
ウイルス禍の影響で儲けも消えてしまった。