大型連休直前の4月26日に放送された「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)のフィナーレでその事件は起こった――。
「演出的には平成最後を飾る感動のフィナーレだったのでしょう。SMAPが歌った平成時代のシングル売り上げ1位曲『世界に一つだけの花』をコンポーザーである槇原敬之が熱唱。ひな壇のAKB48やジャニーズWESTら、出演者たちも曲に合わせて手拍子するなど盛り上がっていました。こうした大団円的な楽曲が流れている時は、ゲストたちがやたらとカメラに抜かれることが多いもの。そんな中、ミクスチャー系ロックバンドとしてブレイク中のKing Gnu(キングヌー)のリーダー兼ボーカル・常田大希が大アクビしているシーンが全国ネットで流れてしまったんです。運が悪かったとしか言えませんが、常田の場合は周囲と違って、アクビ後の拍手なども“やらされてる感”がありあり。これに『世界に一つだけ〜』の感動を味わっていた視聴者から批判が出てしまったというわけです」(女性誌ライター)
SNS上には「この名曲でアクビはないと思う」「デビュー2、3年なのに先輩に対して失礼」「槇原さんの最高のパフォーマンスが台無し」など、感動に水を差したことに対する怒りの声が大量にアップされた。だが一方で、常田の所業に理解を示すコメントも少なくなかったようである。
「主にロックファンやアイドルソングを苦手にする人たちの声ですね。じつは以前から『世界に一つだけ〜』を超名曲扱いする風潮を疑問視する雰囲気はあったんです。常田にしても、モッズ系のミッシェルガンエレファントやアートロック系のレディオヘッドなど、ちょっと“通”なロックを好む人物。それを考えても、SMAPのあの歌を好きとは到底思えませんし、そんな彼の気持ちが正直に出てしまった大アクビは同好のロックファンの共感を得たようです」(前出・女性誌ライター)
常田に対する痛烈批判には「Mステのみんなで拍手する演出はなくていいと思う」「メジャーに迎合しない勇気に拍手」「彼のバンドを聞いてみたくなった」と、カウンターの意見も出始めた。
本当に眠かっただけかもしれないけれど、King Gnuは思わぬファンを獲得した?
(小机かをる)