女子テニス全仏オープンで事前の宣言通りに試合後の記者会見を拒否。大会主催者からは今後もメディア対応を行わなければ失格もありうると通告され、ファンや他の選手からも「メディア対応もプロの義務」と激しい非難にさらされていた大阪なおみ(24)。
だが、その後の大会棄権と本人のうつ病告白で状況は一変。日本では今も批判的な意見も目立つが、海外で擁護する声が増えている。
そんな彼女は近年、〝女子テニス界で最も収入が多い選手〟として知られている。毎年アスリートの年収長者番付を発表している米国のスポーツティコの「21年版スポーツ長者番付」によると、なんと約60億円。
テニスという競技の枠を超え、あらゆる競技の女子アスリートの中で一番収入を得ていることが明らかになった。しかも、サッカーのメッシやC.ロナウド、バスケットNBAのレブロン・ジェームズ、F1年間王者に7度輝いたルイス・ハミルトンなどのスーパースターが上位に名を連ねる中、総合15位にランクイン。これは男子テニスの錦織圭、ゴルフの松山英樹、野球MLBのダルビッシュなどを抑えて、日本人選手としてもダントツのトップだ。
「彼女は昨年版の同番付でも女子最上位でしたが、そのときの推定年収は約40億円。1年で1.5倍になっており、この2年ですでに100億円を突破しています」
そう語るのはスポーツジャーナリスト。テニス選手としてのデビューからの通算獲得賞金も21億円とケタ外れだが、あくまで収入の1割程度。実際には莫大なスポンサー収入がほとんどを占めている。
「個人的に雇っているコーチやスタッフに払う給料があるため、収入を丸々手にしているわけじゃないですが、仮に今引退したとしても生涯遊んで暮らせるほどの稼ぎを手にしているのは事実。彼女の性格を考えれば近い将来、表舞台から姿を消すことも十分あるはず」(前出・ジャーナリスト)
本人は東京五輪への出場意欲を見せており、休養はごく短期間の休養になる見通し。プロの大会と違って賞金が用意されているわけではないが、母国での開催だけに彼女にとってもお金に代えられないモノがあるようだ。