FTX経営破綻で訴えられた大谷翔平「イメージダウン」に「株式は紙くず」の踏んだり蹴ったり

 11月16日、暗号資産の大手取引所「FTX」の経営破綻によって損害を受けた投資家らが、グローバル・アンバサダーとしてパートナーシップ契約を結び、CMにも出演するロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平らを訴えたことが明らかとなった。

「FTXは11日に、約130あるグループ会社と合わせて連邦破産法第11条の適用をアメリカの裁判所に申請して経営破綻しました。負債総額は最大で500億ドル、日本円でおよそ7兆円になる見通しとなっていて、100万人を超えるとされる債権者に資産を返還できるかに注目が集まっています」(経済ライター)

 そんな中、損害を受けた投資家らが「FTXの宣伝に関わった有名人たちにも賠償責任がある」とフロリダ州の裁判所に提訴。大谷の他に、NFLのトム・ブレイディやNBAのステフィン・カリー、日本人ではプロテニスプレーヤーの大坂なおみも含まれている。請求額は明らかになっていないが、数十億ドルにのぼるという。

「大谷は経営破綻することを知りながらパートナーシップ契約を結んだわけではないので、賠償責任はないと考えられます。しかし、今回の一件でFTXの広告塔をつとめていたというイメージダウンは避けられないでしょう。暗号資産の取引所ということで、契約した当初からリスクを心配する声もありましたが、まさにその通りになってしまいましたね。大谷選手はFTXと契約する際、ギャラはすべて同社の株式と暗号資産で受け取る契約をしていたと言われるので、株式は紙くずになり、暗号資産は暴落していますから、報酬はほとんど手元に残らない可能性もあります。大谷選手からしたら踏んだり蹴ったりでしょうね」(フリージャーナリスト)

 18日に発表されたメジャーリーグMVPの受賞も逃した大谷。これ以上不運が続かなければいいが…。

(小林洋三)

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