新垣結衣の北海道弁CMに「あれは誇張しすぎ」地元の声

 毎年、秋冬限定で発売される明治の人気チョコレート「メルティーキッス」。今年で30周年を迎える同商品は、12年前から女優の新垣結衣がイメージキャラクターを務めることでも知られているが、今年は初めて北海道弁で話す音声CMに挑戦。「なんまら美味しい」や「したっけ」「買いに行くべや」といった方言を使っているが、これについて地元・北海道では《こんな話し方をする女性を見たことがない》《道外の人から誤解されそう》などの異論が巻き起こっている。

 女性向けニュースサイトの「女子SPA!」では3日に「新垣結衣のCMで話題の北海道弁。地元の人はホントに使ってるの?」という記事を配信。「なんまら」は標準語の「とても」に相当する「なまら」をより強調した言葉だが、女性はほとんど使わないと複数の地元女性の証言と合わせて紹介している。

「昔は道南などの一部地域でしか使われておらず、道内全域に広まったのもこの30〜40年の話です。北海道出身の俳優の大泉洋がよく使っているので聞いたことがある方も多いと思いますが、これは男言葉。女性が使うには下品とされているんです」(地元紙記者)

 また、語尾に「〜べや」にしてもそういう話し方をする人がいたのは昔の話。少なくとも今の若い女性が使うことはないという。

「友人や恋人など親しい人間との会話の中で口にすることがあったとしても、それは意図的にです。もともと北海道は各地からの移民の寄せ集めで、先住民のアイヌ民族も独自の言語を持っていました。そうした背景もあって他の地域ほど方言としての個性がなく標準語に近いんです。ただし、その中でも『したっけ』は、バイバイのような別れの挨拶の言葉として男女関係なく使っている人が多い。だから、ウソとは言いませんがCMの北海道弁はちょっと誇張しすぎだと思います」(同)

 北海道弁を話す彼女のCMはかわいらしいと好評だが、あんな風に話す女性は残念ながらいないようだ。

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