緊急事態宣言でブーム「レンタルスペース飲み」のヤバさとは?

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて4都府県には3度目となる「緊急事態宣言」が発令され、他の4県でも「まん延防止等重点措置」が適用されるなど飲食店には時短営業の要請がなされる中、レンタルスペースを利用した飲み会が密かなブームとなっている。

「現在、東京では緊急事態宣言により飲食店には20時までの時短営業と酒類の提供禁止が要請され、実質店では酒が飲めない状況となっています。そこで人気となっているのがレンタルスペース飲みです。レンタルスペースは飲食店ではないためお酒を持ち込めば自由に飲酒が可能で、もちろん20時以降も利用することが出来る。レンタルスペース業界はコロナの影響で大きな打撃を受けているため、レンタルスペース飲みで少しでも客を呼び込もうとキャンペーンを実施しているところもあります」(社会部記者)

 ここしばらく飲食店で時短営業が続いているためか、レンタルスペース飲みでは3時間以上の長時間利用をするグループも少なくないという。ただ、室内で酔っ払った利用者たちが大声で騒いだり、スペース利用後に近場の公園などで大人数で飲酒をするグループもいるようで、近隣から苦情が寄せられるケースも増えているという。

「最近ではメディアで盛んに路上飲みが報道され、小池都知事が注意喚起したことでも話題になっているので、余計にレンタルスペース飲みに注目が集まっているようです。ただ、当然ながら安全ということはありません。参加者にコロナ感染者が一人でもいれば感染の可能性は十分にありますし、酒を飲んで大声で喋れば十分に距離を取っていても飛沫がかかる可能性は高まります。さらに仲間との久々の飲酒で気が大きくなって外に出て騒ぐ人たちもいるようです」(ITジャーナリスト)
 
 節度ある利用を心掛けてほしいものだ。

(小林洋三)

ライフ