元手タダ“家ゴミ→お宝化”計画(14)価値ある「ガチャガチャ」

 グウタラを地で行く編集部員I。珍しく朝から会社にいると思えば、「ゴキブリが…」と、自室に現れた虫がイヤで早めに出社しただけだった。当然、仕事に精を出すわけもなく、

「ゴミ屋敷だからゴキブリが出る。ただ、あの家の片づけは素人には無理っす」

 と、ずっとハウスクリーニング業者をPCで探している。確かにIの汚部屋はハンパない。そこら中がゴミの山だ。そのゴミから品物を拝借して、このコーナーで売ろうとした。が、古雑誌は0円、ビックリマンシールも0円と2連敗中。

「ネット記事でビックリマンシールの偽物のほうが今や高値になっているって読みましたよ。あの偽物はガチャガチャで売っていたんですよ。ガチャガチャといえば、部屋のどこかにキン消しがあったような‥‥」

 キン消しとは、キン肉マンに登場する超人のゴム製人形。1983年から発売され、当時の子供が夢中になった。40代半ばの男性なら思い出深いものがある。そのため、今なら高値で売れる。

 かつて某番組でキン消し2099体で316万円の鑑定結果が出たこともある。後期のキン消しのほうが高値となり、91〜92年に発売された「王位争奪」のキン肉マン(ペールピンク色)なら1体だけで3万円だ。Iには部屋を片づける業者の選定を急がせたのだが…。

「見積もりを出したんですが、どこも高くて無理っす」

 汚部屋からキン消しが見つかりしだい売り飛ばすので、しばしお待ちを!

マネー