4月13日、牛丼チェーン「松屋」を展開する松屋フーズホールディングス(HD)は、新たにライスバーガー専門店「米(my)バーガー/こめ松」をオープンさせたが、ネット上では冷ややかな指摘も見られる。
「同店はデリバリー限定のテスト販売で、東京の『松屋三鷹店』と神奈川の『松屋青葉台駅前店』が対象店舗となっており、出前館のサイトからのみ注文が可能です。バンズは白米と五穀米の2種類があり、パティは松屋の定番メニュー『牛めし』『牛焼肉』『カルビ焼肉』『ビビン丼』の4種類の具から選べ、生姜タレとビビンタレの焼き肉タレ2種類とタルタルとサウザンのソース2種類を組み合わせて注文が出来ます。なお、商品価格はいずれも500円となっています」(フードライター)
しかし、これにネット上では《テイクアウトして屋外で食べるならいいけど、出前館で注文するということは基本的には自宅で食べるわけで、だったら同じ材料で値段も安い牛めしを頼むかな》《いまさらライスバーガーってさすがに迷走しすぎじゃないか?どこに商機を見出したんだろう》《ライスバーガーに目新しさはないのに、パティの種類も普通すぎる》など厳しい意見が出ているのだ。
「昨年、『マクドナルド』が『ごはんバーガー』を発売した際には予想を大きく上回る売れ行きに早期販売終了するなど大きな話題となりましたが、今からのライスバーガー参入は少々出遅れ感があります。それにネット上のコメントにも指摘がありましたが、『松屋』にもともとあるメニューをライスバーガーに代えているだけの印象なので、目新しさが感じられません。松屋フーズHDは2021年3月期(20年4月1日~21年3月31日)の連結業績予想が26億円の最終赤字になる見通しで、赤字転落は実に14年ぶりとなり、コロナの影響を受けて非常に厳しい経営状況にあります。そのため出来ることから新しいチャレンジをしようという試みなのかもしれませんが、大胆さに欠ける点は否めません」(経営コンサルタント)
否定的な予想を裏切ることができるか。
(小林洋三)