女性宰相候補・野田聖子をガッツリ「身体検査」(1)目指すは日本のサッチャー

 菅政権で幹事長代行に抜擢され、存在感を強めている野田聖子氏。女性総理誕生について問われるや、「今年ですね」と高らかに宣言した。果たしてガラスの天井をぶち壊して女性初の宰相となるか。念のために「身体検査」してみると、酔いどれ素顔や知られざるオトコ行状が次々と判明するのだった。

 三度目の正直ならぬ、四度目の正直なるか。

 日本初の女性総理大臣の野望を隠さない自民党の野田聖子幹事長代行(60)が、次期総裁選に言及したのは、3月26日にCSで放送されたTBSの「政治をSHARE」にゲスト出演した時のこと。

 進行役を務める報道局の久保田智子氏から「女性総理がいつ誕生するのか」と問われると、迷うことなく即答した。

「最短だと自民党が与党であって、総裁選が行われて、私が推薦人を20人集められて、全力で演説をすれば可能性があります。今年ですね」

 野田氏が見据えているのは、菅義偉総理(72)の任期満了(9月30日)まで残り半年を切った、次期の自民党総裁選だ。

 昨年9月に誕生した菅政権はNHKの世論調査で、歴代内閣の発足時として過去3番目に高い支持率62%を記録したが、今年2月に38%まで下がり、屋台骨はグラグラと揺らいでいる。

 そんな中、女性総理誕生に向けて機運は高まっていた。アメリカで1月に発足したバイデン政権は積極的に女性を登用し、重要ポストの財務長官や国家情報長官、米軍の統合軍司令官など相次いで女性を指名。

 日本でも「女性蔑視発言」で辞任した東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗前会長(83)に代わって、橋本聖子氏(56)が会長に就任。五輪相に丸川珠代参院議員(50)が再起用された。野田氏を取り巻く環境も好転しており、政治ジャーナリストの山村明義氏はこう説明する。

「過去最大の追い風が吹いていることは間違いありません。世界で『女性』が注目される中、この先、菅総理が新型コロナ対策と東京五輪で失敗し、党総裁選で野田氏に一気に風が吹けば、女性総理誕生が現実的な話になってくることも考えられます」

 これまで党総裁選に女性候補が出馬したのは08年、現東京都知事の小池百合子氏(68)のみ。「日本のサッチャー」を目指す野田氏は15年、18年に続き、安倍晋三前総理(66)が電撃辞任した20年にも動いたが、いずれも立候補に必要な「推薦人20人」を集めることができず、出馬断念に追い込まれた。

 無派閥の野田氏は、推薦人が集まらない理由について、先のテレビ番組でこう明かしている。

「推薦人を集める時に、仲間が『野田さんの推薦人になってよ』って言うと、必ず断られる言い訳のひとつして、野田さんは『女性政策しかやらないから嫌だ』と言う人が多い」

 実際、理由はそれだけなのか─。女性議員の中で「ポスト菅」最右翼候補を「身体検査」し、政界のトップに立つにふさわしい人物なのか、総力取材であぶり出してみると─。 

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