竹内力は七三分けで勤務…「一流企業」社員から業界入りした意外な芸能人

 文部科学、厚生労働両省によると、今春卒業予定の大学生の就職内定率は89.5%(2月1日時点)となり、前年より2.8ポイント減、5年ぶりに9割を切った。新型コロナの感染拡大の影響をモロに受けたかたちだが、現在テレビなどで活躍する芸能人の中にも”就活”を経験して、一般企業に就職した人も少なくない。

 例えばお笑い系では、タモリは保険大手の朝日生命で約3年間保険外交員として働いていた。とんねるずは高校卒業後に木梨憲武がダイハツ、石橋貴明はセンチュリーハイアットに就職しホテルマンとして働いていた。さらに極楽とんぼ・加藤浩次は西濃運輸で事務職に就き、バナナマン・設楽統は西武鉄道、中川家・礼二はリコーの営業マンで、グッさんこと山口智充は家電量販店のマツヤデンキの優秀な社員だったという。

 また、トレンディエンジェルの斎藤司はアルバイト採用ながら楽天に2年間勤務。職場での評価が高く正社員の話が出ながらその誘いを蹴り、25歳で芸人の道へと進んでいる。

 一方、俳優で意外なのが「ミナミの帝王」などの代表作で知られる竹内力。芸能界デビュー前は三和銀行(現・東京三菱UFJ銀行)で髪型を七三分けにして銀行員として働いていた。同作では違法なヤミ金業者を演じているが、そのまま勤めていれば半沢直樹に登場するようなメガバンクの社員だったのだ。

 銀行マン出身といえば、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)に勤めていたシンガーソングライターの小椋佳が有名。在職時代は世界的証券会社のメリルリンチ(現・BofA証券)に派遣されるほど優秀で、歌手活動を続けながら支店長や本店財務サービス部長などの要職も歴任。提供した楽曲も含めて数多くのヒット曲を世に送り出した異端の存在だ。

 ほかにも阿部サダヲはラオックス、田中要次はJR東海、小倉久寛は河合楽器など個性派俳優たちにも有名企業への勤務歴があるが、特にスゴいのが近年は俳優業だけでなくクイズ番組のMCも務める佐藤二朗だろう。多くの起業家を輩出し、今でも意識高い系の大学生の間で人気のリクルートに就職したのだが、役者への夢を諦めることができずになんと出社1日で退職している。

 これは同社でも前例のないことだったらしく、ある意味で〝伝説の社員〟と言えるが、この決断がなければ数多くのドラマ・映画で活躍する名バイプレーヤーは誕生しなかったのかもしれない。

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