お笑いタレントの渡辺直美が〝ブタ〟扱いされたことを3月17日配信の「文春オンライン」が報じた。差別的発言だとネット上では非難ごうごう。当の渡辺はどう思っているのか。
記事によると、渡辺をブタにたとえたのは東京五輪開会式の「総合統括」を務める佐々木宏氏。電通出身のCMクリエイターだ。佐々木氏は開会式で渡辺をブタとして演じさせるプランを提案。2020年3月、五輪開会式の演出を担当するメンバーのグループLINEに「豚の絵文字=渡辺直美」と表現し、「どう可愛く見せるか」「オリンピッグ」などと記していた。
渡辺をブタに擬し、オリンピックと豚(ピッグ)をかけて、「オリンピッグ」とは失礼極まりない。メンバーから反対の声が上がり、提案は撤回されたというが当たり前の話だ。
当の渡辺も心中穏やかではないだろう。だが、過去にも体型を揶揄された経験があったが、見事に跳ね返していた。
ファッションブランド・グッチ(GUCCI)は2018年9月14日、公式インスタグラムで全身をグッチで固めた渡辺の写真を公開。ところが、豚の絵文字を使って渡辺の体型をバカにするなど、ネットに誹謗中傷が相次いだ。これに対して渡辺は翌15日、自身のインスタグラムを更新。「どんな体型でもファッションを楽しめる素敵な時代になりました」とコメントするも、「gucci公式のインスタで私の写真が世界で大炎上」「クソデブ祭り」などと自虐モード。その後、「みんな私の魅力にびっくりした様子?まだ2%しか出してないのに痺れちゃったのね。まだまだこれからよ」と器の大きさを見せつけたのだ。
「渡辺は19年3月25日のブログで、昔は心ない言葉に落ち込んだことがあったことを明かしています。でも今では、悪口を言う人はつらいことがあったり、ストレス発散で自分にぶつかったりしていると考え、気にしないようになったと告白。悪口に落ち込むひまがあったら、自分が好きなことをやったり、好きな人と一緒にいたりするときの時間を大切にしたいと力説していました。また、デブにデブと言って何が面白いのか、とも」(芸能記者)
オリンピッグ騒動も鼻で笑って、〝ネタになる!〟くらいの気持ちで見ているのかもしれない。
(石田英明)