「Wベッド報道」で窮地の芸能プロが“ジャニーズ御用達”と呼ばれた理由

「かつては堀北真希さんが引退表明とともに事務所を去りましたが、今年4月には高杉真宙(そら)さんが系列の事務所を退社します。高杉さんといえば退社と同時にNHKの朝ドラの降板が話題になりましたが、今回の報道を受けて、ファンからは『そこまでして辞めたかった理由がわかった気がする』といった声が聞かれました。なお、高杉さんが退社を報告したインスタに、事務所の先輩女優が『いいね』を押したことで、ちょっとした騒動になりました」(芸能関係者)

 3月11日発売の「週刊文春」が報じた女性社長の“性ハラ”疑惑は大きな波紋を呼んだ。記事によれば、堀北真希や桐谷美玲(写真)、黒木メイサら人気女優を発掘した芸能事務所「スウィートパワー」の女性社長(50代)が、自宅に未成年の所属女優(記事では仮名)を住まわせていたのだが、個人的な好意を伝えたうえで、ダブルベッドで一緒に寝るよう指示していたという。そして関係者の証言として「キスしたい」「ハグしたい」とその未成年女優に迫ったエピソードも紹介されている。

 3月10日、文春砲で“窮地”に追い込まれたスウィートパワーは公式サイト上でこの一部報道について否定する声明を発表。《事実に反する内容が多く含まれていることに加え》《犯罪者であるかのように評するもの》(いずれも引用)としてその不当性を訴えた。同事務所は法的措置を含めた対応を検討しているという。

「女性社長の性ハラ疑惑については、本人が直撃取材に答えているように、恨みを抱く元社員のリークかもしれません。だとすると、ダブルベッドで手を繋いだり…といった行為の真偽については何とも言えませんが、スウィートパワーが“ジャニーズ御用達”の事務所と呼ばれた理由が理解できました」(ドラマ関係者)

 キレイどころの人気女優をそろえ、ドラマのキャスティングにも大きな影響を及ぼすこともあって、“女版ジャニーズ”とも言われた芸能プロ。なぜ“ジャニーズ御用達”の風評が立っていたのか。

「真偽はともかく、文春の記事では事務所の徹底した“監視システム”が描写されていました。女性社長の振る舞いに悩んでいたという未成年女優が体調を崩した際、別々の場所に住むことになったようですが、そこでもマネージャーがつきっきりで、トイレの回数まで報告させたようですからね。そこまで監視できるということは、裏を返せばヘンな男は絶対に近寄ってこないはず。ドラマのキャスティングで最も頭を悩ませるのがジャニーズ所属俳優の相手役なんです。少しでもスキャンダルのイメージがある女優さんはNGで、“共演者キラー”とされる人などもってのほか。何より潔白さが求められます。その点、スウィートパワー所属の女優さんはジャニーズ事務所側からも信頼されていて、ふたつ返事でOKが出ることも珍しくありませんでしたから。黒木メイサさんと赤西仁さんの件は例外中の例外としても、今回の記事を読んで、ここまで監視体制が整っていたらジャニーズの共演者にも接近できないだろうと、納得させられる部分もありました」(前出・ドラマ関係者)

 人気女優にとってスキャンダルは命取りになりかねない。その一方で度を越した束縛もまた、問題視されつつあるようだ。

(倉田はじめ)

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