3月8日、リクルート住まいカンパニーが「SUUMO 住みたい街ランキング2021 関東版」を発表。総合ランキングで2位恵比寿を405点離し、1163点の横浜が首位に輝いた。1位を獲得するのは4年連続となるが、なぜか横浜市民からは「横浜だけはやめておけ」といった声が数多くあがっている。
「同ランキングで横浜はアンケートを実施した20代から40代のすべての年代で首位を獲得し、さらにはシングル男性、シングル女性、夫婦のみ、夫婦+子どものすべてのライフステージでも1位に選ばれたといいます。横浜の魅力は、この街の中ですべてが完結するという点にあるのではないでしょうか。駅前にはいくつもの商業施設があり、みなとみらいというデートスポットがあり、歴史のある赤レンガ倉庫や異国情緒が楽しめる中華街に、遊園地に水族館もあって、鉄道網も充実しているので移動も便利ですからね」(ITジャーナリスト)
しかし、これだけの魅力がありながらもネット上では《横浜に住んで30年。横浜は住みにくいよ》《一概に横浜市と言っても住んだことない人は、えっ?ここ横浜?って地域もあるけどね》《横浜は意外と道一本違うだけで昭和っぽくなるし、治安悪くて災害などに弱いよ》《横浜は支援の面で子育て世代には最悪だし、とにかく坂が多いから老後に住むのも適していない》など“住まない方がいい”とする意見が殺到しているのだ。
「横浜市は家賃や物価が高いだけでなく、市民税も高め。加えて小児医療の助成は手薄で待機児童の数も多いことから、子育て世代には向いていないとの見方もあります。さらに坂道が多く、湾岸沿いは風が強くて出歩くのも大変。他にも駅から少し離れればそこは別世界で、“横浜カースト”と呼ばれるくらい地域格差があったりと、住みづらさを挙げればキリがないのです」(タウン誌記者)
どうやら、住みたい街が住みやすい街とは限らないようだ。
(小林洋三)