「秘すれば花」が秘密結社の存在意義。ではあるが、世界のVIPたちは、存在の巨大さゆえに「ベール」に包まれることがかなわなかった。
600万人もの世界的な規模を誇るのが「フリーメイソン」である。戦後の日本に旋風を巻き起こしたダグラス・マッカーサー元帥も、そのひとりであった。
「マッカーサーは1936年1月17日に、マニラでアメリカ系フリーメイソンに加入。第14階級の『薔薇十字高級階級結社』に異例の昇格をしたと言われています。GHQ最高司令官としてのマッカーサーは、学校教育の自由化や経済の民主化、秘密警察の廃止など、現在の日本の土台を築きました。フリーメイソンの精神と共通するものが多いですね」(歴史ライター)
スポーツの世界にも信奉者は多い。ゴルフで数々の記録を打ち立てたアーノルド・パーマーは、98年にペンシルベニア州のロッジで入会している。
バスケットボールで「リバウンド王」と呼ばれたデニス・ロッドマンもフリーメイソンのメンバーだが、思わぬ人物も噂されることに。それは金正恩で、ロッドマンは何度も北朝鮮を訪れ、お互いを「生涯の友」と呼び合っている。
「そのこともありますが、金総書記は右手を懐に入れることが多い。これがナポレオンや坂本龍馬にも共通し、フリーメイソンのメンバーなのではないかと、中国のネット掲示板で盛り上がったこともありました」(ネットライター)
このように関連性をひもといていくと、トム・クルーズが信仰するイルミナティが挙げられる。ニコール・キッドマンと共演した「アイズ・ワイド・シャット」(99年)は世界中で大ヒットを記録したが、
「この映画に、イルミナティの内部儀式が詳細に描かれていた。関連は不明ですが、スタンリー・キューブリック監督は、試写の5日後に心臓発作で急死しています」(映画ライター)
前出のロッドマンとも一時交際していたマドンナは、15年に「イルミナティ」というシングルをリリースしている。実際、自身もその立場であったと公言する。
ステージには6メートルの巨大十字架をあしらったこともあり、賛否両論の渦に。また、昨年は自身のインスタグラムに「コロナは平等をもたらす」と発信し、炎上騒ぎとなってしまった。
さて現在、異例のベストセラーとなっている「世界の黒幕 闇のパワー完全ランキング」(宝島社)には、興味深い描写が多い。世界中の富のうち99%を支配する支配者層は人類の1%だと言われるが、その少数の支配者層をさらに支配するのが「アトランティス王の末裔一族」で、それがイルミナティの「13血脈(ロックフェラー家、ケネディ家など)」であるという。
また、EUの覇者となったドイツのメルケル首相にもロシア連邦保安庁がこんな情報をリークしたとか。
〈メルケルはヒトラーの〇〇で人工授精した実の娘。遺伝子解析で決定的な証拠も持っている〉
この秋には退陣するメルケル首相だが、その後のEUに、まだまだ陰謀論は飛び交いそうだ。
※「週刊アサヒ芸能」3月18日号より