今キャンプの招聘をNPB復帰の足掛かりとしたいのは、ロッテ・松中信彦臨時コーチ(47)だ。その思惑をパ・リーグ関係者はこう明かす。
「井口資仁監督(46)とはアマチュア時代こそ合コンの席を共にするなど懇意でしたが、プロ生活では互いに一線を引いていた。今回は『打倒ソフトバンク』を目的に、鳥越裕介ヘッドコーチ(49)が間を取り持つ形で呼んだそうです。現役時代の素行不良が災いし、今や古巣からお呼びがかかることがない松中コーチにとって、これ幸いでしょう」
昨季リーグワーストの低打率に苦しんだ打線の強化は、春季キャンプのミッション。平成唯一の三冠王は最高の適任者であろう。だが、あまりにも前のめりすぎる姿勢が問題だという声も聞こえてくる。
「メディアへのアピールが過ぎるんです。打撃指導に定評があり、おしなべて若手の左打者を指導していますが、すでに頭角を現している有望株の安田尚憲(21)や藤原恭大(20)に偏重している。大ブレイクすれば、自分の手柄と言いたいのでしょうが、球団内外では『活躍しても1軍慣れしただけやろ』と、冷笑されています」(球界関係者)
令和の怪物こと佐々木朗希(19)は、ブレイクどころかブレーキをかけられて、今季の登板もすっかり怪しい雲行きだ。
「キャンプ初日から、球団OBが『この時期に立ち投げじゃ‥‥』と嘆き、過保護待遇は変わりません。12日の1軍キャンプ終了後も石垣島残留が決定。吉井理人投手コーチ(55)が『フリー打撃で5分間投げられるようになるまで』と話すほど調整が遅れています。成長過程にある肩や肘の問題だと思われますが、昨年、2軍ですら1球も投げていない球界の宝が、このまま永遠に宝の持ち腐れとならないか、危惧されている」(スポーツ紙デスク)
となれば、あの平成の怪物の近況も知りたくなる。
「西武の松坂大輔(40)は、戦力として完全にお荷物です。本人は『今年はメットライフのマウンドに立ちたい』と話していますが、2軍でリハビリの姿を見せているだけで、若手の手本にすらなっていない。2軍キャンプ地の高知でメディア対応するというので、1軍の取材陣が南郷から飛行機で高知入りしても、本人の意向でドタキャン。間に入って平謝りする広報が不憫でした。そもそも辻発彦監督(62)も、昨年末の時点で『戦力として計算していない』と明言。完全に晩節を汚している格好です」(パ・リーグ関係者)
怪物たちのノロノロ調整に周囲は振り回されっぱなしである。