松山ケンイチも実践!「半農生活」ブーム到来で移住人気が高まるエリアとは?

 最近は農業を始める20〜30代が増えている。その背景には農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)などの国の支援制度の存在もあるが、これを利用するのは専業での就農を目指している人たち。その一方で、本業を持ちつつ農業を始めるという半農生活を始める人も多いという。

 実は、俳優の松山ケンイチ(35)も場所は伏せていたが、2018年に北日本の田舎町に土地付きの一軒家を購入。以来、東京の自宅と行き来しながら1年のおよそ半分を妻で女優の小雪(44)と3人の子供たちと生活。テニスコートよりひと回り小さい面積の畑を耕す自身の半農暮らしについて2月10日発売の「週刊新潮」のインタビューで語っている。

 それによると農業を基礎から学んでいることを明かし、人気俳優が道楽で行っている家庭菜園と呼ぶにはあまりに本格的。最近は彼のように本業を続けながら移住先で農業をする人が増えているという。

「今は働き盛りの20〜40代で地方に移住する人も多く、農業を田舎暮らしの目的のひとつに挙げる人も少なくありません。専業農家になるつもりはなくても本業を別に持ちながら空いた時間で畑仕事をする。そんな半自給自足生活が近年ブームになっています」

 そう語るのは、移住事情に詳しいライターの高島昌俊氏。自身も数年前から東京と北海道を行き来する半移住生活を送っている。

「田舎なら土地も余っていますし、専業でなくても広い畑を持つことができます。特にコロナ禍で仕事のリモート化が進み、会社勤めしながらでも移住が可能になりました。実際、各自治体の移住窓口への問い合わせ件数も増えています」(高島氏)

 なかでも移住希望者の間で注目を集めているのは、北関東や千葉の房総半島、静岡に山梨、長野など首都圏から比較的近いエリアだ。

「週1〜2日や月に数日出勤する半リモート化を採用する企業が多いからです。また、これらの地域なら新幹線通勤が可能な地域も多く、車内でも座れます。たまの出勤なら通勤時間が長くても苦になりません」(高島氏)

 以前は定年後でないと難しかった田舎での半農生活。だが、今やその気にさえなればすぐにでも実現可能になっている。

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