使用済みリップが8000円に!? コロナ困窮女性が明かした“ゴミ商法”とは?

 コロナ禍で大きく影響を受けたと言われるアパレル業界。外出自粛ムードで衣服の購買意欲が減退し、不況で財布のヒモも固くなったことで、女性たちの憧れであったブランドが相次いで閉店し、多くの店舗スタッフが職を失い、生活苦を強いられる事態となった。

 ぽってりとした唇が印象的な元アパレル店員・さやかさん(仮名)も困窮女性の一人だ。

「コロナで勤めていたお店が閉店して、仕事がなくなってしまって…。アパレル店員だった経験を生かしてフリマアプリで着なくなったお洋服を出品したんです。ところが、ブランドのお洋服でも大体1000円から2000円と安い値段でしか売れず、手数料などを引いたら手元に残るのはスズメの涙。これでは生活していけないと、もっと高く売る方法を思いついたんです」

 彼女はスマホの画面を見せながらこう呟いた。そこには口元や足先を艶っぽく撮影した画像の数々が…。

「フリマアプリだと女性客相手なので値切られたりして全く稼げなくて…。そこで私は、不用品を売るターゲット層を変えたんです。実は、女の子の匂いがするお洋服や私物を欲しがっている男の人って結構多いんです。ちょっとお金に困っていることを匂わせれば、数千円多く振り込んでもらえることもあるんです」

 その上、さやかさんはさらに不用品を高く売る方法を駆使しているそうで…。

「最近は主にSNSを利用して、自分の足や唇の画像を投稿して“お客”を集めています。今までゴミになっていた使い古した靴やバッグが5000円以上になりますからね。私のチャームポイントは唇なので、一番売れるのは、リップクリーム。唇の写真をSNSに投稿した後、100円で買ったリップクリームを少しだけ使って売れば、8000円ほどで売れるんです。中には、会ってオトナの関係を結びたいとせがむ男性もいますが、そんな方とはLINEを交換して、たまに通話で会話することもあります」

 しかし、中にはこんな悪質なケースもあるという。

「ネット上から女性の画像を拾って、それをさも自分であるかのようにSNSに投稿して、どこかの中古屋で仕入れたような洋服を売っている“なりすまし男”も少なからずいます。その人たちの特徴としては、『~だお☆』とか、『チョーカワユス!』みたいないまどきの若い女の子が絶対に使わないような文だから女子から見たらバレバレなのに、騙されちゃうお客様も多いみたい。私は正真正銘、本当の女の子なので、良かったらお兄さんも、私のリップ買ってくれませんか?(笑)」

 こうした“ゴミ商法”で、彼女は毎月アパレルの頃の給料をはるかに超える金額を稼いでいるそう。女性がコロナ禍で生き残っていくには、これくらいのしたたかさも必要なのかもしれない。

※写真はイメージです

マネー