マレーシアの首都クアラルンプールに豪邸を構え、仕事のたびに日本へ帰国していた歌手で“一流芸能人”として知られるGACKT(47)。だが、同国に続く新たな移住先として地中海に浮かぶ小国、マルタ共和国で生活していることが明らかになった。
1月に発売された自著「GACKT超思考術」(サンクチュアリ出版)の発売に際し、マルタの自宅で行われたインタビューの動画をYouTubeで公開。だが、そもそもマルタとはどんなところなのだろうか?
「イタリア半島の南に位置する島国で、古くから地中海の交易の中継地として栄えていました。マルタ島を含む3つの島で構成され、面積は東京23区の半分ほど。冬場でも温暖な気候で、一年を通じてリゾートとしてヨーロッパの方に人気のある場所です」
そう語るのは、世界50か国以上の訪問歴を持つライターの高島昌俊氏。訪れる日本人観光客はそれほど多くないそうだが、近年は留学先として人気だという。
「寮を完備した語学学校が数多くあり、ほかの欧米諸国よりも安く英語が学べるからです。首都ヴァレッタの中心部にはクラブやバー、カフェなどが遅くまで営業しており、盛り上がる留学生や観光客たちで毎晩リゾートらしい賑わいを見せています」
また、税制面でも優遇されており、株式投資などで得た利益(キャピタルゲイン)は基本的に非課税で、固定資産税も発生しない。そして、消費税は18%だがEU諸国ではルクセンブルクに次いで安く、食料品は課税対象外。さらにマルタで会社を設立すれば法人税は実質5%と破格の低さで、移住する富裕層や投資家が多い理由にもなっている。
GACKTは本業の歌手としてだけでなく複数の事業の手がける経営者、ほかにも投資家としての顔を持つ。現在もクアラルンプールの自宅は残したままのようだが、第2の海外拠点としてマルタを選んだのは税制面でのメリットが大きな理由だったのかもしれない。