ホテル高騰で受験生は埼玉に泊まるべき!? 古市憲寿氏の持論に批判

 インバウンド需要の増加で全国的にホテルの宿泊料金が高騰している。大手旅行予約サイトによれば、東京23区のホテルの宿泊料金はコロナ禍前の約1.8倍、京都では約1.9倍に跳ね上がっているという。そこで懸念されているのが、来年2月下旬、国公立大学の試験を受ける受験生の「宿泊難」だ。

 11月23日放送のフジテレビ系情報番組「めざまし8」では、2次試験の前期日程がちょうど2月23日からの3連休と重なることから、首都圏での宿泊先の確保がさらに困難になると解説。MCの谷原章介は「(宿泊するのが)前日だと心の準備も、勉強の準備も心もとないですものね。数日前には泊まりたいよね」と受験生の気持ちを慮っていた。

 フジテレビ解説委員の風間晋氏は「割り当て制ですよね。高いホテルほど割り当てをやらせる、みたいな」と持論を展開。すると、社会学者の古市憲寿氏は、「東京の受験だったら埼玉あたりだったら、別にね。越谷とか浦和とかね、空いてるホテルたくさんあるでしょうから」と埼玉の宿泊を提案。風間氏は慣れない東京で、初めての路線に乗ることの重圧を力説し、「やったことないでしょ」とツッコミを入れると、古市氏はこう反論した。

「埼玉くらい田舎に泊まったほうが安心できるんじゃないですか?」

 埼玉を田舎とディスった古市氏に対して、SNSでは《埼玉をバカにしてんのか?》《電車乗り間違えたら取り返しがつかないよ》《大雪で電車止まったら大変じゃないか》といった批判が殺到していた。

「番組終盤では、この日公開を迎えた映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』からGACKTさんと二階堂ふみさんが生出演。埼玉がテーマのトークで古市さんは埼玉で暮らした経験を指摘されると、『埼玉ってことを隠して生きてきたんですけど』と語って、映画の続編に触れて『滋賀をバカにすればいいんだ』と感想を語っていました。表向きは埼玉をディスっていましたが、実は埼玉育ち。受験生に埼玉に宿泊するよう呼びかけたのも、埼玉のホテル業界を思っての愛あるメッセージだったかもしれません」(メディア誌ライター)

 待望の「翔んで埼玉」続編の公開日だけに、埼玉県民も大目に見てくれるかもしれない。

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