「カツラではダメ」長瀬智也が“断髪シーン”で魅せたラストドラマへの熱意

 TOKIOの長瀬智也(42)が主演を務める金曜ドラマ「俺の家の話」(TBS系)が1月22日に放送され、初回視聴率11.5%と好スタートを切った。

「このドラマは、ピークを過ぎたプロレスラー『ブリザード寿』こと観山寿一(長瀬)が、能楽の人間国宝である父・寿三郎(西田敏行)の介護のために現役を引退。親の介護と遺産相続を巡ってキャラの濃い家族がバトルを繰り広げる全く新しい形のホームドラマ。人気脚本家・宮藤官九郎と長瀬が11年ぶりにタッグを組む作品だけに注目度の高いドラマです」(芸能ライター)

 長瀬は今年3月いっぱいで、ジャニーズ事務所を退所。裏方に転身してクリエーターとして活動すると言われており、俳優・長瀬智也の“ラストドラマ”となることから、期待は否が応でも高まっている。

「第1話のオンエアに先駆けて1月18日に行われたオンライン記者会見では、ピークを過ぎたプロレスラーを演じるため、長瀬は夏頃から3カ月かけてヘビーメタルを聴きながらトレーニングに励み、体重を12〜13キロ増量したことも報告しています。ところが、実際のトレーニングはその程度ではなく、番組を手掛ける磯山晶プロデューサーによると『(長瀬は)1年以上髪を伸ばし、コロナより前から体を作っていた』のだとか。しかも長瀬は太れない体質らしく『筋肉をつけながら太るのが辛い』と話していたことも明らかになりました」(スポーツ紙記者)

 第1話でファンを騒然とさせたのが断髪シーンだ。長瀬演じるブリザード寿が、父の介護に専念することを決意し、家庭用のはさみでみずからの長髪をバッサバッサと切っていったのだが、どうやらホンモノの髪の毛だったようだ。

「番宣でバラエティに出ていた長瀬さんが、ある時を境に長髪から短髪になっていたので『まさか…』とは思ったのですが…。カツラではリアリティが出せないと、長瀬さん本人の提案でホンモノの毛を切る段取りになったようです。それも1年以上前から髪を伸ばして“準備”していたとは驚きです。実際、オンエアを見ると、鬼気迫る表情に圧倒させられます」(ドラマウォッチャー)

 ニュースサイト「リアルサウンド」に掲載された宮藤官九郎の対談記事によれば、当初、長瀬演じるブリザード寿は、現役時代“超獣”と恐れられたブルーザー・ブロディに憧れてヒールになるつもりが、アイドルレスラーとして売り出されてしまった“純白の貴公子”という設定だったという。だが、長瀬の「ブロディに憧れているなら貴公子風はない」「ヒールに憧れるならアイドル風にはならない」との強い意見から路線変更。一転、ワイルドなコスチュームに決まったのだそうだ。

 プロレスとともに能の稽古にも励んできたという長瀬。1年以上伸ばした髪をバッサリ切るなど、体を張った演技で2話以降も注目を集めそうだ。

(窪田史朗)

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