逮捕者が続々!トラブル覚悟で「マスク拒否」を貫く人たちの心理

 航空機内でマスク着用を拒否して乗務員や乗客とトラブルになり、運行を妨害した大学職員の男性が1月19日、逮捕された。同日、大学入学共通テストでマスクから鼻が出た状態で試験を受け、繰り返し注意を受けた49歳の受験生の男も逮捕されていたことが明らかになるなど、マスクトラブルによる逮捕が相次いでいる。

「昨年9月、釧路空港から関西空港に向かうピーチ・アビエーション機の機内でマスクの着用を拒否した大学職員の男は他の乗客と言い争いになり、注意をした客室乗務員に暴行を加え、さらにはこのトラブルが原因で航空機は新潟空港に臨時着陸したことから、威力業務妨害と傷害、航空法違反の疑いで逮捕されました。また、16日におこなわれた大学入学共通テストで鼻を出したまま受験し、監督者から6回にわたって注意を受けたにもかかわらず指示には従わず、不正行為として失格を言い渡されると、試験会場のトイレに長時間立てこもった受験生の男は、駆けつけた警察官に建造物不退去の現行犯で逮捕されたといいます」(社会部記者)

 このように事件とまではいかなくても、頑なにマスクを使おうとしない人は少なくないという。一方で、「感覚過敏」などの症状で、着用したくても着用できない人もいるのも事実だが、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、なぜ彼らはあえてトラブル覚悟でマスクの着用を拒否するのだろうか。

「コロナ禍にマスクを拒否する理由は2つあると考えられます。1つは単純にダサい、カッコ悪いと感じ、マスクを着けることはコロナに屈したと考えてしまうからです。『コロナはただの風邪』などと主張するのもこのタイプです。そしてもう1つの理由は、同調圧力への反発。“マスク警察”などと言われるように、最近ではマスクをしない人をまるで犯罪者のように過剰に扱う人も増えています。そうなると、周囲の同調圧力にあえて反発したくなる人たちも増えてくるのです。自分は特別、周りと自分は違うと考えるタイプの人がこの傾向にあります」(ITジャーナリスト)

 今後も逮捕者が増えなければいいが…。

(小林洋三)

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