映画界でも「トランプ排除」へ!? あの名子役が削除を要望した問題シーンとは?

 バイデン新大統領の就任に伴い、ホワイトハウスを去ったトランプ氏。就任式前日の1月19日に20分間のビデオでメッセージを伝え、20日の午前に退任式を行った後、大統領専用ヘリから専用機のエアフォースワンに乗り換え、フロリダの別荘へと帰還した。152年ぶりの“就任式欠席”という置き土産を残して…。

 就任式当日には現地で特別番組が放送され、トム・ハンクスの司会でレディー・ガガやジェニファー・ロペスといった面々が出演した。これに怒りを滲ませていたというのがトランプ氏だ。17年の自らの就任式ではハリウッドスターや有名歌手がこぞって出演オファーを断っていたからだ。

 すっかり嫌われ者のレッテルを貼られたトランプ氏だが、彼を排除しようとの動きはあらゆるところに広がっている。

「アメリカの議事堂侵入事件を先導したとしてツイッターのアカウントを永久停止、フェイスブックも無期限の停止措置を受けてSNSの世界から締め出しを食らっているのは有名ですが、得意先だったドイツ銀行がトランプ氏の親族企業との取り引きを停止するなど、ビジネスの世界でも“トランプ離れ”が広がっています」(経済ジャーナリスト)

 その余波は思わぬところにも…。1992年公開の人気コメディ映画「ホーム・アローン2」にチョイ役で出演していた“過去”も消し去ろうという動きがあるというのだ。

「アメリカでは『反トランプ』を掲げる映画ファンの間で、トランプ氏の出演場面を削除すべきだとの意見がSNSにアップされているんです。問題となっているのは、主人公のケビン少年にホテルのロビーの場所を尋ねられたトランプ氏が、指で方向を示すという短いシーンなのですが、実際、個人で動画を加工して、ケビンが透明人間と話しているような動画がアップされています。オンラインの署名サイトでは、トランプ氏とバイデン新大統領を編集で入れ替える案などもあがっていました」(映画ジャーナリスト)

 こうした「トランプ排除」の意見には、ケビン役を演じたマコーレ・カルキンも賛成しているという。爆発的ヒットとなった前作「ホーム・アローン」(90年公開)を含めて、名子役カルキンの名演技がなければ、この続編も作られなかったことを考えると、その影響は大きいと言わざるをえないだろう。

 さて、映画やドラマ、アニメなどに著名人がほんの短い時間だけ登場することをカメオ出演というが、トランプ氏の場合も彼が当時保有していた「プラザホテル」を撮影場所として提供した縁での“特別出演”かと思いきや、どうやら事情はちょっと異なるようで…。

「当時、監督を努めたクリス・コロンバスがメディアに問われて触れていることなんですが、トランプ氏からホテル使用の了承を得るためにきちんと謝礼を払っただけでなく、『自分を出さないとホテルは使わせない』とゴリ押しされたということです」(週刊誌記者)

 前代未聞の“退任劇”で注目を集めたトランプ氏だが、SNSでの発言を封じられ、しばらくは「アローン」な生活を余儀なくされそうだ。

(猫間滋)

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