「教場2」衝撃ラストで続編はどうなる?「ドラマ赤字報道」で流れた“憶測”

 木村拓哉主演のスペシャルドラマ「教場2」(フジテレビ系)が1月3日、4日に放送され、2日とも世帯平均視聴率13%台を記録。昨年正月に放送された第一弾に続いて高視聴率をマークし、視聴者の間では早くも「教場3」への期待が高まっている。

「このドラマは、長岡弘樹のベストセラー警察小説『教場』シリーズが原作。木村が演じるのは、警察学校最恐の教官・風間公親。前編では激しいトレーニングに励む警察学校を舞台に退校届を突きつけられる生徒が続出。苦難の中で200期の生徒たちが卒業式を迎え、いよいよエンディングへ。そこで衝撃的なシーンが待っていました」(テレビ誌記者)

 エンドロールが流れ終わると、過去の回想シーンに突入。若い風間(木村)と北村匠海演じる後輩刑事・遠野章宏が雨の降りしきる車の中で張り込み中。不審者を見つけ、車を降りた遠野は、風間の制止を振り切って黒ずくめの男を追うも見失う。背中を見せた刹那、不審者に首を切り裂かれる遠野。慌てた風間は男を一度は倒すも、風間の右目にアイスピックが突き刺さり、血がしたたり落ちるというまさかの展開に、視聴者も愕然となった。

「木村は昨年第2章が放送されたドラマ『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)に備えて、ブラジリアン柔術のトレーニングに打ち込んでいる姿をウェイボーで配信していただけに、アクションの切れ味は抜群。壮絶なラストシーンを観た視聴者からは伏線回収のためにもパート3を期待する声が多く寄せられています」(芸能ライター)

 犯人が逃げる際、当時バイク便の仕事をしていた警察学校200期の卒業生・鳥羽暢照(濱田岳)と接触。目撃しているのはもちろんのこと、卒業式で風間教官が握手を交わす際、「私の右目のことで覚えがあるな」と鳥羽に迫るシーンを見た視聴者からは《これ来年も絶対あるやつじゃん》《教場3では北村匠海を殺した犯人を濱田岳が捕まえるのか?》といった声がネット上に多数書き込まれている。

 早くも来年正月のオンエアへの期待が高まるなか、気がかりなのがドラマのコスト問題だ。1月4日に配信された「女性自身」WEB版の記事によれば、出演予定だった伊藤健太郎の出演シーンの撮り直しもあって、想定外の制作費がかかってしまったことから、ドラマ単体としては赤字になってしまったという。

「コロナ禍で民放各局はCM収入が激減。フジテレビにいたっては営業利益が90%以上も落ち込んだという報道もありました。『教場』シリーズといえば木村さん以外にも豪華キャストをそろえているので、単発のスペシャルドラマで採算を取るのは至難の業。そこでパート3は劇場版になるのではないかという憶測が広がっています。興行収入300億円を突破した『鬼滅の刃』も、テレビやネット配信で人気に火がつき、劇場版の公開で爆発的ブームとなりましたからね。映画ならば、興行収入に加えてその後のDVD化や地上波での放送で十分に元は取れるという目論見でしょう」(フジテレビ関係者)

 ドラマにせよ、劇場版にせよ、早くも高まる「教場3」への期待。その際は、風間教官の華麗なアクションが拝めるかもしれない。

(窪田史朗)

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