昨年12月28日、野球ファンから散々な批判を浴びてしまったのが、プロ野球・巨人の外野手、陽岱鋼選手(33)の契約更改。
巨人はコロナ禍のシーズンでセ・リーグ制覇も、日本シリーズではソフトバンクホークスに球団史に残るような歴史的惨敗。セ・リーグ人気の急降下に拍車をかけさせてしまったばかり。そんな球団の悪しき習慣が、お荷物FA移籍選手の溜り場になっていること。その中の代表的な1人、陽岱鋼選手が5年契約のラストイヤーとして現状維持の3億円(※金額は推定、以下同)で更改したことでネットが炎上。巨人ファンからも「複数年契約だからって本塁打1本で現状維持って…」「安打15本で3億円なら1本換算で2000万円か…」「自分なら恥ずかしくて断る」と批判が殺到。それでも巨人ファンの中には「ラストシーズンは爆発してください」「せめてソフトバンクにリベンジする活躍して」とエールを送る人もチラホラ。でも、これまで4年間で合計12億円、そしてラストイヤーも3億円の契約を勝ち取った陽選手に一部の野球ファンは本気であきれ声なんだとか。
「長年の巨人の膿といってもいいFA失敗。陽選手の成績ならとっくに引退勧告、大幅減俸、自由契約…そのどれかになっていても不思議ではありません。それが巨人のぬるま湯FA契約ではチームへそれほど貢献していなくても3億円もらえてしまう。コロナ禍で苦しい業界が数え切れないほどある中で、まるで国会議員のボーナスのように世間の感覚と乖離した印象を与えるんでしょう。あの丸山穂高参院議員が、コロナ禍での国会議員へのボーナス満額支給の際に『税金アジャース』と皮肉ツイートをしてたのをもじって、『年俸アジャース』という野球ファンが大量発生してますね。『巨人が弱いのはDHがないせいじゃなくてFAに頼りすぎだからでしょ?』と失笑する声も多数。野球ファンの声のほうが正しいと言われても否定できません」(スポーツ誌ライター)
罵詈雑言だらけの陽の5年連続“宝くじ”更改。でも、阿部慎之助2軍監督は「野球に取り組む姿勢、若手の模範になるような前向きで貪欲な練習態度」を擁護したとか。すると、ファンはそれにもカチン。「野球に取り組む姿勢だけで3億円なら高校球児でももらえますね」など、正論の嵐になってしまったとか…。
「巨人はこのオフシーズンもDeNAからFAで梶谷隆幸外野手(32)を獲得しましたが、すでに『陽岱鋼の二の舞』と揶揄する声まであります。きっと10回失敗しても1回成功すればいいという考え方なんでしょう。昨年4月、原監督や主力選手5名が医療現場支援のために総額5000万円もの寄付をしたことがニュースになりましたが、今回の太っ腹すぎる3億円の契約更改に驚いたファンは少なくなかったようです」(前出・スポーツ誌ライター)
金持ち喧嘩せずと言うけれど「金持ち活躍せず」が続いては、巨人の日本一奪還なんて、コロナ終息より望み薄かも?
(飯野さつき)