人気俳優Aがムショに通う理由とは?薬物犯罪で服役した有名受刑者の現在

 かつては元国会議員やギャンブルに会社の金をつぎ込んだ御曹司らが服役したことで知られるK刑務所。民間企業が運営に参加するPFI方式が採用され、犯罪傾向が進んでいない“A指標”の受刑者が収監される刑務所として知られている。

「当然ながら、暴力団関係者や凶悪な殺人犯などは“B”に該当されるのでK刑務所には一人もいません。読書やテレビは条件付きで認められていますが、他に娯楽といった娯楽がありませんからね。『こんな有名人が入った』『意外といいヤツらしい』といった噂話はあっという間に広まるんです」

 こう話すのは、つい先日までK刑務所に収監されていたという金本友則さん(仮名)。彼によれば、現在、ムショ内でいちばんの有名人が、薬物事件で逮捕された人気俳優Aの父親S氏だという。

「俳優Aさんは父親のことが心配なのか、しょっちゅう面会と差し入れで刑務所を訪問していたようです。本やらシャンプー、シャツ。肌着類など、ルールの範囲内でいつも大量に差し入れをするものだから、オヤジ(刑務官)から『自主規制してくれませんか?』と頼まれたほど。受刑者の所持品は容量にして70リットルまでと決められているのですが、Sさんはいつもオーバーしているとか。そこはオヤジも大目に見ているそうです。刑務官というのは公務員でも、ヤクザ映画とかが好きな人は多いですからね。『サインを頼んじゃおうかな…』なんて言うオヤジもいたとか」(金本さん、以下同)

 有名受刑者に浮足立つのは刑務官も同様のようだ。人気俳優Aは頻繁に面会に訪れているようだが、S氏は塀の中では社会復帰に向けてしっかりと“お勤め”を続けているという。

「有名人としては珍しく、一般工場に配役されました。第三区の工場で、メインの刑務作業は紙袋の製作です。毎日、毎日、新聞紙くらいの大きさの紙を折って袋を作っています。ここでは“モタ工”と呼ばれている工場ですが、穏やかな人が多いので、人間関係に悩むことは少ないでしょう。紙袋作りは刑務作業の基本で、作業自体はそれほど過酷ではありません。そして何より、Sさんは紳士的で、きさくな小金持ちという印象。優しい人柄がにじみ出ているので、出所後に仕事の世話をすると約束している人もいるらしく、工場ではみんなから慕われています」

 かつては芸能界で裏方としてAの活躍を支えたS氏。今回の服役を機会に、違法薬物への依存をすっぱりと断ち切ってほしい。

(月見文哉)

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