イノシシ1頭に驚きの報奨金が!週末の「副業狩猟」で20万円稼ぐコツとは?

 毎年秋から翌年の春にかけては狩猟シーズン。地域や猟区か否かによって多少のバラつきはあるものの、鳥獣保護管理法で定められた狩猟期間は鳥類や獣類の捕獲が認められている。ハンターには専業でやっている人も一部いるが、大半は他の仕事との掛け持ち。実は、副業としての狩猟が近年密かな注目を浴びており、平日は会社員、土日はハンターという生活を送る人も増えている。

 ちなみに狩猟免許は、散弾銃やライフル銃を所持するための「第一種猟銃」、空気銃を対象とした「第二種」、罠を仕掛けるのに必要な「わな猟」、鳥類などを網で捕まえるのに欠かせない「網猟」の主に4つがある。猟銃とわな系の免許を両方所有する方も多いが、初心者にはわな猟のほうがハードルは低いという。

「猟銃はコストもかかるし、扱いや保管にも細心の注意を払わなければなりません。その点、わな猟は設置したポイントを確認するだけでOK。獲物を追い求めて山に長時間入る必要もなく、効率的に猟ができます」

 そう語るのは、副業狩猟歴5年の30代会社員。もともと狩猟に興味があったそうで、免許取得後は実益を兼ねてわな猟を行っているとか。

「私が使用するのは、作動すると動物の足にワイヤーが絡みついて動けなくなる『くくり罠』。安いやつは1個2000〜3000円で買えますし、軽量で持ち運びにも便利なので一度に複数の場所に仕掛けることができます」

 昨シーズンは秋〜翌春の狩猟期間に月2回ほど山に入り、シカやイノシシなど11頭を捕獲。20万円以上の収入になったという。

「市町村と県、国から報奨金がそれぞれ出て、販売可能な状態であれば解体業者からも少しですがお金がもらえます。報奨金の額は自治体によって異なりますが、シカだと1頭2万円〜2万5000円、イノシシだと1万円〜1万5000円。なかには月に数十万円稼ぐ人もいますし、副業としてもオイシイですよ」

 獣肉はジビエ用やドックフードの加工用など需要は近年増えている。住んでいるのが東京のような都心だと難しいが、近くに山がある郊外や地方の方なら週末限定ハンターも可能なはず。こんな二重生活も悪くないかもしれない。

(トシタカマサ)

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