パズルにプラモ作り、DIYが副業に…「趣味の代行」が静かなブーム

 ここ30年、国民の平均年収が上がらないどころかわずかに減少しているニッポン。これで物価や税金が下がっていればいいが、どちらも上昇の一途で国民の負担は増すばかり。

 副業で少ない収入を補おうと考える人は多いが、できれば楽しみながら稼げるに越したことはない。そんな中、趣味の代行サービスが最近じわじわと需要を増やしているとか。

 例えば、プラモデルは完成までの作業過程が楽しかったりするわけだが、一方でその作業が面倒だと感じる人もいる。また、DIYにしても同様で日曜大工に興味があっても道具が揃っていなかったり、そもそも手先が器用ではないという人も多いだろう。

「ココナラ」をはじめとするスキルシェアサービスサイトでは、こうした趣味の作成代行を請け負う登録者もよく見かける。

「プラモはサイズやパーツの数にもよりますが、小さなモデルなら1つ2000~3000円。塗装などで風合いを出すなら倍増、さらにジオラマ制作なら報酬が数万円に及ぶことも珍しくありません。DIYは何を作ってもらうかによりますけど、タンスやテーブルなどの大型家具であれば材料費抜きで1万円以上はもらえます」(副業事情に詳しいライター)

 ただし、どちらもそれなりの技術が必要。もともと個人的な趣味としてやっていた人にはいいが、一度も作ったことがない人には難しそうだ。しかし、そういう人でもジグソーパズルなら個人のスキルで報酬に差が生じることもなく、比較的手を出しやすいとか。

「その分、こちらの相場は、額縁代別途でピース数×2~3円と安い。手頃な500ピースパズルの平均制作時間は5~7時間で都道府県の最低時給を大きく下回ります。ただ、お酒を飲みながらでも楽しめますし、休日の時間つぶしがカネになると考えれば、お得なのかもしれませんが……」(同)

 報酬が安くても数をこなせば、小遣い程度にはなるはず。興味がある方はぜひ!

マネー