不適切な“不妊発言”で番組が謝罪!デヴィ夫人は「生放送」から永久出禁!?

 10月31日に放送されたバラエティ番組「胸いっぱいサミット!」(関西テレビ)の冒頭で、1分間にわたり、10月24日に生放送されたデヴィ夫人(80)の問題発言について謝罪と訂正が行われた。

 問題とされた発言は「不妊治療の保険適用拡大」の話題の中で飛び出した「不妊になるのは堕胎が原因です」というデヴィ夫人の発言だ。デヴィ夫人は堕胎について、「掻爬(そうは)といって子宮の中を掻くわけですよ。先生によっては、傷をつけちゃう子宮内に。そうすると絶対に着床しないんですよ」とも強弁し、不妊に悩む女性は堕胎したことを「隠してますよ、全員が」と決めつけるような言い方で持論を展開したのだ。この一連の発言に、偏見的な暴言であると指摘が相次ぎ、番組は公式ホームページに謝罪文を掲載、デヴィ夫人自身もブログにて謝罪をしたものの、いまだ炎上は冷めやらない状況が続いている。

 同番組に注目が集まる中、31日の番組冒頭では進行を務めるアナウンサーが訂正と謝罪を読み上げた。「不妊の原因は女性だけにあるわけではありません。不妊症につきましては様々な原因が報告されており、日本受精着床学会の調査によりますとおよそ三分の一は男性に原因があるとされています」と不妊症の主な原因のデータを基にしたグラフを一面に映し訂正したうえで「発言の内容は全くの誤りで、不妊に悩まれている方々をはじめ多くの方々を深く傷つけ、不妊や中絶に関する偏見を助長しかねない大変行き過ぎたものでした。番組を制作した局としての責任を痛感し、重く受け止めております」と丁寧なものであった。

「そもそも『胸いっぱいサミット!』が生放送だったことに驚きました。デヴィ夫人は歯に衣着せぬ発言で在京のバラエティでは引っ張りだこの存在ですが、生放送の番組に出ること自体、かなり珍しい。というよりも『生では怖くて使えない』というのが共通認識で、もしかしたらデヴィ夫人も収録モノと勘違いしていた可能性も考えられます。『どうせカットしてくれるんでしょ』なんて甘えがあったのかも…。いずれにしても、今回の炎上で在阪の局でも生放送番組からは “永久出禁”の措置が取られるかもしれません」(テレビ関係者)

 放送後ネット上では《夫人本人が出てきて間違いを認めてもらわないと気が済まない。もう顔も見たくないくらいだけど》《デヴィ夫人の辛口コメントが「胸サミ」の醍醐味だけど、さすがに先週の発言はヤバい。もうテレビ出れないでしょ》と非難の声も多い中、番組の丁寧な訂正に《謝罪だけでなく不妊症の原因をしっかり放送してくれた。誤解している義実家がこの番組見てますように…》《男性側にも不妊の原因があるってことが知られてなさすぎ。どれだけ義母からプレッシャーをかけられたことか…》《保険適用拡大をきっかけに偏見がなくなるといいな》といった声もあがっている。

 「不妊の原因は堕胎」などという間違った考え方を持つ人はデヴィ夫人世代では少なくないのかもしれない。祖父母世代や親世代の誤った認識に苦しめられ、悩んでいる男女が救われるよう、メディアは正しい情報で偏見を払拭していかねばならない。

(浜野ふみ)

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