タレントのマツコ・デラックスがテレビのバラエティ番組で見せた気配りに「気遣いがすごい」「なかなかできることじゃない」と絶賛の声が寄せられている。
それは10月27日の「マツコの知らない世界」(TBS系)でのこと。鉄道路線図を2000枚も集めたというゲストを招き、路線図の魅力についてレクチャーを受けた。
魅力的な路線図の1つとして千葉を走る銚子電気鉄道が紹介されると、マツコは次々と銚子電鉄に関する豆知識を披露。路線図を見ながら、駅名がネーミングライツ契約で販売されたことを明かし、ゲストに負けない“鉄ちゃん”ぶりを発揮した。
するとマツコは路線図の仲ノ町駅をよく見せてほしいと要求。カメラが寄っていくと、そこにはヤマサ醤油の工場の写真が貼られていた。
「なぜわざわざヤマサ醤油に注目が当たるよう誘導したのかと思ってしまいますが、マツコがヤマサ醤油のテレビCMに出演しているからですね。起用してくれたヤマサ醤油に義理立てしたのでしょう。工場の場所を『銚子電鉄仲ノ町駅の最寄りにある』と覚えておいて、紹介するのは並のタレントにはできないでしょう。さすがとしか言いようがありません」(週刊誌記者)
もっとも、マツコは千葉県千葉市出身。同じ千葉だけに仲ノ町駅にヤマサ醤油の工場があることを知っていたとも考えられる。
「同じ千葉と言っても、千葉市と銚子電鉄がある銚子市は直線距離にして約60キロも離れています。電車だと普通電車で約1時間45分。銚子電鉄さんには申し訳ありませんが、銚子電気鉄道線は路線総延長がわずかに6.4km、駅数は10という超ローカル線で、何度も廃線の危機を迎えています。マツコさんがもとから知っていたとは想像しにくい。ヤマサ醤油からCMに起用されたのを機に、スポンサーのことをいろいろ調べたと考えるのが妥当。その勉強熱心さには頭が下がりますね」(鉄道ライター)
メディア分析を行うニホンモニターが7月に発表した「2020上半期女性タレントCM起用社数ランキング」によれば、マツコのCMスポンサーは7社で、BEST20に入る健闘ぶりを見せている。こうした細やかな気配りを続けていけば、13社に起用される“女王”広瀬すずと肩を並べる日は遠くないかもしれない。