徳井義実の“単独復帰”に業界から怒りの声「相方は存在を消されていたのに」

 申告漏れの発覚からおよそ1年、いよいよあの男が地上波に本格復帰する。

 お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実(45)が10月14日放送の「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)の2時間スペシャルに登場することが明らかになった。徳井は長らくレギュラーを務めていた同番組において、改めて騒動へのお詫びや自粛生活について語ると見られ、テレビ業界でも注目が集まっている。

「多くのメディアは『申告漏れ』と報じていましたが、うっかりでは済まされない悪質なものでした。2012年からの4年間は私的な旅行の料金を経費にまわして所得を隠蔽。さらに2016年からは、税務署から再三申告するようにせっつかれていたにもかかわらず、無申告で貫きとおした。徳井さんは会見で『私のだらしなさ、怠慢』と反省しきりでしたが、ルーズというよりも、そもそも税金を納めようという意識がなかったのでは…。とくに最近は給付金詐欺など、税金を食い物にする犯罪が横行するなか、地上波で見たくないという視聴者も少なからずいるのではないでしょうか」(芸能記者)

 そんな徳井はすでに8月オンエアの深夜バラエティー「東野・岡村の旅猿17 プライベートでごめんなさい…」で地上波復帰を果たしているが、今回の「今くら」への再登板はゴールデン枠ということもあって、注目とともに多くの批判を集めそうだ。

「なぜ単独出演していた『今くら』が先なのか、普通ならコンビで禊を済ませるのが筋ではないか」

 こう話すのはお笑い業界に詳しいベテランの放送作家だ。彼が憤るのは、徳井の相方・福田充徳(45)がこの1年で味わったバラエティーでの“冷遇ぶり”をこの目で見てきたからだという。

「業界関係者の間で福田に同情の声が集まっていたのは、コンビでレギュラー出演していた『しゃべくり007』(日本テレビ系)の非情な編集です。10月12日にオンエアされた回こそ、ゲストの市川猿之助さんの持ち込み企画『猿之助カジノ007』に回答者としてからむ一幕がありましたが、それ以外は出番らしい出番はなく、他の出演者がトークしている時もフレームアウトしていましたからね。過去の放送でも、出演しているかどうかわからない“空気”のような存在でした。業界人の間では福田の“石坂浩二化”と言われたものです」

 石坂浩二といえば2016年、20年以上にわたって司会を務めた「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)の降板とともに、プロデューサーとの“確執”が報じられたが…。

「石坂さんの場合は番組でほとんど発言していない状況が2年ほど続いていました。視聴者からすれば、『仕事してるのか?』と勘繰ってしまいがちですが、実際には、番組サイドもしくは上層部の意向によって、発言を全カットされていたとか。『しゃべくり』でも同じような現象が見られたのは、番組から徳井を匂わせる福田の存在を消したかったのかもしれません。福田も一生懸命やっていたのに、編集でカットされていた可能性は高い。そんな辛苦を味わった福田をさしおいて、ピンでレギュラーを務める『今くら』から復帰するのは、納得がいきませんね」(前出・放送作家)

 せっかくならコンビで仲良く復帰してほしい…。そう願うファンは少なくないはずだ。

(倉田はじめ)

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