8月3日、「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋が、首都ニューデリー近郊グルガオンにインド1号店をオープンさせたと発表した。果たして、カレーの本場インドでジャパニーズカレーは受け入れられるのだろうか?
「今回のプロジェクトは、インド三井物産のインド人社員が来日した際にココイチのカレーに感激したことがきっかけだったそうで、カレーの地に里帰りさせたいと考えていた壱番屋と三井物産が合弁会社を設立し、インド進出が決まりました。本来であれば春のオープン予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって8月までずれ込むことになったそうです」(週刊誌記者)
インド1号店で提供されるルーは日本から輸送したオリジナルで、米もインドで一般的なバスマティ米ではなく、ジャポニカ米を使用。宗教事情から牛肉と豚肉は提供しないが、鶏肉やヤギ肉、「モモ」と呼ばれるチベット風餃子など、トッピングを多数用意して、日本の店舗と同様に量や辛さも客が選ぶシステムだ。なお、客単価は550ルピー(約770円)程度を想定しているという。
「インド人からすると日本のカレーはかなり甘いようで、インドカレーとは別物の料理と捉えられることも多いようです。そんなジャパニーズカレーが本場インドでどこまで受け入れられるかは微妙なところ。そもそも、現地の露店などで販売されているカレーは100ルピー以下なので、その5倍以上のお金を出すか疑問ですし、現在はコロナにより在留していた日本人のほとんどが帰国してしまっているため、日本人客に頼ることもできませんしね」(現地事情に詳しいジャーナリスト)
ステーキの本場アメリカに進出して3年足らずで撤退した「いきなり!ステーキ」のようにならなければいいが…。
(小林洋三)