お水が180円!?「がんこ寿司」韓国語メニューの誤表記が招いた嫌韓抗議運動

 回転寿司チェーン「がんこ」で、韓国語のメニューの「お水」が180円と表記されていることが発覚。ネット上では「韓国人差別では!?」と批判が殺到し、運営会社のがんこフードサービスが謝罪に追い込まれる事態に発展した。

 韓国語メニューの「お水有料」となっているのが発覚したのは、在日韓国人と思われるツイッターユーザーの投稿がきっかけだった。8月1日、同ユーザーがハングルで「今日おいしくお寿司を食べてから、 最後に気分が悪くなった。水を注文するのにタッチパッドで韓国語メニューには180円。日本語メニューは0円。あっけにとられて英語と中国語メニューも確認してみたが、0円だった」と投稿。

 続けて、こう憤りを綴ったのだった。

「職員を呼んで聞くと、『申し訳ない』と水は無料だと持ってきたが、腹が立ってもう一度抗議した。がんこ寿司。かなり大きなチェーン店で、おいしくてたびたび行ったが、もう二度と行かないつもりだ」

 この投稿は瞬く間に拡散し、投稿を見た多くのネットユーザーが、がんこ寿司に確認や抗議の電話を入れる事態に発展した。さらに、この件は韓国のネットメディアでも取り上げられ、「韓国人差別だ」「日本では変わらず嫌韓が広がっている」とも伝えられている。

 これを受け、「がんこ」を運営するがんこフードサービスは8月4日、ホームページに謝罪文を掲載。「この度、弊社回転寿司エキマルシェ新大阪店、ならびに回転寿司ハルカス店において、タッチパネル上の韓国語表記にのみ、本来無料で提供しております『お水』に対して、180円の誤表記がありました」と説明。「今回の誤表記により、お客様から料金を頂く事案は発生しておりません。当該お客様ならびに皆様に不快感をお与えいたしました事、心よりお詫び申し上げます」と謝罪するにいたった。

「在日韓国人のツイッターユーザーは、水を注文した際に料金は取られなかったようですし、がんこ側が説明する通り、差別的な意味合いはなく、ただの誤表記だったということで間違いないと思います。なお、このユーザーはがんこフードサービスのホームページを通して抗議文を送ったこともツイートしていますが、現在このアカウントは削除されています」(ネットライター)

 韓国語表記に限った話ではない。来年の東京五輪を見据えて、くれぐれも外国語の誤表記には気をつけたいところだ。

(小林洋三)

※写真はイメージです

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