「チーズ牛丼食ってそう」学生ゲーマーへの発言が物議を醸したスラング事情

 7月28日にユーチューブで生配信された「セガなま 〜セガゲームクリエイター名越稔洋の生でカンパイ〜」にて、「龍が如く」シリーズの総合監督でセガ取締役CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)の名越稔洋氏が、eスポーツ大会に出場した男子学生に対し「チーズ牛丼食ってそう」と発言。ネット上で批判が殺到している。

「問題となったシーンでは、『ぷよぷよ』のeスポーツ大会の決勝で高校生のプロと大学生のプロが対戦した模様が放送され、名越氏が感想を求められた際に『真面目そうな子が、ねぇ、いいじゃないですか』とプレイヤーたちについて言及すると、『いい言葉が浮かばない…』と一瞬言いよどんだあとに『チーズ牛丼食ってそうな感じ』と言い放ったのです」(ネットライター)

 これにネット上では、《自社が開発したゲームを一生懸命遊んでくれているユーザーに対して、この発言はいかがなものか》《プレイヤーは2人ともまだ学生だろ。多感な時期にこんなことを言われてトラウマにならなければないいが》《ウケ狙いで言ったんだろうけど、会社の取締役が見た目を揶揄するなんて最低すぎる》など厳しい意見が相次いでいた。

「なぜこの発言がこれほどまでに批判されるかというと、『チーズ牛丼』という言葉が、オタクや陰キャを揶揄するインターネットスラングだからです。もともとは『すいません。三色チーズ牛丼の特盛に温玉付きをお願いします』とコメントするメガネを掛けた男性のイラストがネット上に投稿され、そのイラストが『ザ・陰キャって感じ』と話題になり、『チーズ牛丼』や『チー牛』という言葉が陰キャを揶揄する意味で使われるようになったのです。名越氏が何を思って発言したのかはわかりませんが、反感を買われても致し方ありません」(前出・ネットライター)

 セガはユーチューブの公式チャンネルで「7月28日放送回の中で一部の方がご不快に感じる表現がございましたので、該当部分を修正し配信いたします。ご不快な思いさせてしまいましたことをお詫び申し上げます」と謝罪したが、まだ批判は収まりそうもない。

(小林洋三)

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