「セガ」が完全撤退!ゲーセン離れが加速するワケ

 1月28日、アーケードゲームのレンタルなどを手掛けるGENDAが、ゲームセンターを運営する旧セガ エンタテインメントの全株式を取得したと発表。セガグループがゲームセンター事業から完全撤退することが明らかとなったが、ネット上では《そういえばゲーセン行かなくなった》といった声が上がっている。

「今回、GENDAはセガから株式の14.9%を取得し、持ち株比率が100%となりました。もともとGENDAは20年11月までにセガ エンタテインメントの株式85.1を取得していているので、その時点ですでにセガ系のゲームセンターはGENDAの運営となっていましたが、改めてセガがゲームセンター事業から完全撤退することが報じられ、店舗名からもセガが消え『GiGO』に変更されることから、驚いた人も多いようです」(ゲームライター)

 ゲームセンターの代名詞ともいえるセガの名前が消えることにネット上では、《ゲーム会社がゲーセン事業に見切りをつけるってことは、それだけ未来が暗いってことか》《最近のクレーンゲームもある程度の額を突っ込まないと取れない仕様になってるし、なんか遊び心がなくなっているような気がする》《ゲーセンも高齢者のたまり場みたいになってるところも多いし、本気でゲームを遊べる場所ではなくなった》などゲームセンターが楽しめなくなったといった声も一部では見られる。

「業界団体が発表している『アミューズメント産業界の実態調査』によれば、ゲームセンターは1993年の8万7000店舗から2018年までには1万2000店舗にまで減少しており、四半世紀で7万5000店舗が閉店したことになります。ゲーセン離れの原因は家庭用ゲーム機の進化やスマホゲームの台頭によるところが大きく、プリクラやクレーンゲームなど家では遊べないゲームの充実で差別化を図るところも増えていますが、それにより昔ほど熱中してゲームを遊べなくなったと感じる人も多いのかもしれません。ただ、斜陽産業と言われるゲーセンですが、GENDAがセガからバトンを引き継ぎ経営は続けるわけですから、今後の進化を楽しみにしたいですね」(前出・ゲームライター)

 かつての盛り上がりを期待したいところだが…。

(小林洋三)

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